Touch ID
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2021年のiPhone 13(仮)にはでロック解除できるTouch IDが戻ってくると噂されるなか、アップルがディスプレイ下に埋め込む指紋センサーを改良する特許を出願したことが明らかとなりました。

アップルが18日に米特許商標庁に出願した「軸外角度からの光に基づくディスプレイ下指紋センシング」なる特許は、画面下に埋め込んだ指紋スキャナの精度や信頼性を高くする方法を説明したものです。すでに他社Androidデバイスの一部には同種の技術が採用されていますが、こちらは部品を大きくせずに効率的に指紋を読み取るため「軸外角度からの光」を使った「強化されたディスプレイ指紋センシングシステム」だと謳われています。

ほとんどのディスプレイ下指紋スキャナは、まず画面から放出される光により指先を照らし、指紋から反射された光が画面ピクセル間のすき間を通って下にあるセンサーに受光され、ユーザーを認証するというしくみです。しかし、この方式では光が迂回するため「低照度のスループットと回折」が起こり、指紋の画像は低コントラストやS/N比の低下によって読み取りが難しくなり、ひいては認証に掛かる時間が長くなる可能性があります。

そこでアップルは軸外からの光、つまり角度が付いた反射光を「ディスプレイとセンサーの間に角度に応じたフィルタリングオプション」を介して取り込むシステムを提案しています。具体的には「透明な層で覆われ、透明な層に触れている表面を照らすように構成され、表面から下層への反射光線を透過できる発光層 」を含み、ディスプレイ下の光結合層は、反射した光線を「曲げ」、コリメーター層で受け取り、イメージセンサーで解釈されるとのこと。

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Apple/USPTO

手短にいえば指紋からの反射光がディスプレイ内を通りやすくし、かつ横にそれた光は角度を曲げてセンサーに届けるわけです。

提出文書の中でも目を惹くのが、本システムのディスプレイ技術として有機Eに重きが置かれていることでしょう。現行のiPhone 12シリーズは全モデルとも有機ELを採用し、次期iPhone 13シリーズもそれに続くとみられているため、アップルが水面下でこの技術の採用を進めているかもしれないと憶測されます。

今年のiPhone 13にディスプレイ下に埋め込む形でTouch IDが復活する可能性は、有名アナリストMing-Chi Kuo氏Bloombergなどの大手メディアも予測していました。指紋センサー生体認証の良さはなにより「指で触れればすぐにロック解除」であり、もし本技術がiPhone 13に採用されれば、大きな魅力となりそうです。

Source:USPTO

via:MacRumors,Patently Apple