『アイアンマンスーツ』による山岳救助のテスト飛行が成功。ただし飛行時間に課題

要救助者までひとっとび

Munenori Taniguchi
Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2020年09月30日, 午前 08:20 in news
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Gravity Industries
Gravity Industries

英国人実業家リチャード・ブラウニング氏が開発する「アイアンマンスーツ」が実用化にかなり近づいています。ブラウニング氏の設立したGravity Industriesは、英グレートノース航空救急サービス(GNAAS)と協力してイングランド北西部の湖水地方で、けがを下要救助者のもとへ空から駆けつけるための試験飛行を行いました。

救急隊員の到着が早ければ早いほど、要救助者の容態を安定させ、救助ヘリやその他の支援を得やすくなります。GNAASのオペレーション責任者Andy Mawson氏は「このスーツの技術は、多くの場合で患者の苦痛を和らげることができるでしょう。場合によっては、普通なら落とすことになるかもしれない命を救うこともできそうです」と述べました。

このアイアンマンスーツことジェットスーツは、両手と背中に装着したマイクロジェットによってパイロットを空中へと浮上させます。パイロットはヘルメットのバイザー部分に取り付けられたHUDで燃料の残量や推進力などの必要な情報を得ることができます。

ブラウニング氏によれば、燃料は軽油などを使用するため特に爆発性を有するものではなく火災のリスクは低く抑えられているとのこと。また仮にメカニカルな問題が発生した場合でも大丈夫なよう、パイロットは低空を飛行するようにしているとのこと。

湖水地方でのテスト飛行は問題なく完了し、上出来と言って良い出来映えだったとのことですが、まだ、実戦での投入には至らない模様です。というのも、このジェットスーツによる飛行可能時間は5~10分ほどしかなく、またパイロットは自分の腕で身体を支える必要があるため、体力面でかなりのトレーニングを積まなければ、安全な飛行はできません。

またスーツそのもののコストも、最近販売した1台の価格は日本円に換算すると約4630万円ほどになります。それでもヘリコプターを導入するのに比べればはるかに安価であり、Gravityはさらなるコストダウンに取り組んでいます。

source:Great North Air Ambulance Service


 

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