現行型のプレイステーション3が互換性のため実質的にPS2を内蔵しており(CELLで走るエミュレータが間に合わなかったから)、「なるべく早い時期に」互換チップを除いた新型をリリースする予定であることはよく知られていますが、それでもPS3では正常に動作しないPS2ソフトが少なくとも200本以上存在するとのこと。

まあSCEは世代間どころかおなじPS2でも互換性はとれていないため(「それがサテンシルバーの仕様だ」)、いまさら驚くような話でもないのですが、この一件をしみじみと味わうポイントをいくつかまとめておきます。

  • 映像・音声に不具合がでるソフトが200本近くという規模。
  • でも互換性確認サイトが一覧ではなく検索式なので全貌が見えない(PS2のときは一覧が用意されていた)。
  • 不具合を隠したいのか、互換性確認サイトが分かりやすい場所からリンクされていない(後に批判されて修正)。
  • 広報のコメントが素直で好感が持てる(強調は引用者)。
    問題があるのはその一部のソフト。音が聞こえない程度であれば、我慢すれば遊べるので問題ないと思う人もいるだろう。ハードの進化による非互換の問題は他社(のゲーム機メーカー)を含めて業界として知られていること。当初から互換率は100%ではないと考えていた。
  • 久夛良木SCEIグループCEOの「ソフトとハードで互換性を確保する」発言
    Xboxは、新世代が今年の11月に来ると、現行のXboxは旧世代になる。そうすると、Xboxは自分で自分を殺してしまうことになる。それを救う唯一の方法は100%の互換性を初日から取ること。でも(Microsoftは)それをコミットできないだろう、技術的にも苦しい。
つまりひと言でいうと、「互換機ってレベルじゃねぇぞ!」

(公正を期して蛇足。ソニーは「Xbox 360と違ってPS3は互換性を確保~」というアピールを繰り返して来ましたが、最後の久夛良木氏発言は互換性を確保するのがいかに難しいかというコメント。実際Xbox 360は「互換性がないのがデフォルト、人気ソフトから順次対応」という仕組みであり、動くのが基本、不具合が例外というPS3とは比較になりません。「例外が200本近くあった」「堂々としていれば済むことをなるべく隠そうとする」「我慢すれば発言」あたりが鑑賞のポイントです。互換性向上のため徹夜作業を続けている皆さんには心よりの声援を送らせていただきます。PS3本体がぜんぜん足りてないんだからゆっくりでいいですよ。)