チラシの裏のような画面に描いた絵が物理法則に従って動くのを利用してパズルを解くゲーム「Crayon Physics」の Deluxe 版が開発中とのことです。先程の読点も入らない解説をわかりやすく言い換えるなら、「物理演算つきインクレディブルマシーンのクレヨン版」となるでしょうか。「Armadillo Run」の平面版とも言えます。

下のビデオを見ていただけばわかる通り、ペンタブレットで(あるいはマウスで)絵を描くと、あとは二次元物理演算エンジン (Crayon Physics では Box2D) がその動きを計算し、それぞれの絵を動かします。普通に描いた絵は単に重力に引かれて真下に落ち、地面に衝突したり他の物体を弾き飛ばしたりします。それだけでも、うまく描けばボールに坂道を転がさせたり梃子を組み立てたりできますが、車の形を描くと走り出すところから、形状によってはさらに動きが追加されていくようです。

現在公開されているCrayon Physicsはフリーのプロトタイプ版ですが、現在開発中のデラックス版は大幅に進化した物理シミュレーション、多数のレベル(面)、使いやすいエディットモードなどが追加される正式版。

これまでの物理演算エンジンの使い方は「リアルなグラフィックスにはリアルな挙動を」というのが常だったかと思いますが、クレヨン画がリアルに動くのは新鮮な驚きです。ただ、クレヨン画にはクレヨン画にふさわしい挙動というものがあるとも思うので、CG にトゥーンシェーダーのような「非写実的レンダリング」技術があるように、物理演算エンジンにも「非物理的物理演算エンジン」というものが求められていくようになるかもしれません。空中でキックをし続けると地面に落ちないとか。


[via: selectparks]