一時は合弁会社まで設立したものの結局ライバル関係に戻ったAsus vs. Gigabyte抗争の話題。自社の優位を説きながらさりげなく(あるいは公然と)ライバルを落とすPR合戦はいつものことですが、今回はAsus側がGigabyteの「事実無根の誹謗」に対して訴訟の用意を公言するなどエスカレートしてきました。原因は省電力技術EPUについてGigabyteが効果を否定、さらにはAsusを嘘つきよばわりした(とAsusは主張している)こと。


Asusの主張するEPU, Energy Processing Unitはマザーボード上に取り付けられた「ハードウェアベースのパワーマネジメントチップ」で、CPUの消費電力を最大80%近く削減するというもの。対するGigabyteはメディア向けの説明会で自社のDES, Dynamic Energy Saver技術を宣伝する一方、「 Asusの「EPU」には実体がない。実際にはハードウェアベースではなく単なるユーティリティソフトウェア」。「同一製品の同一ファームを使用したはずなのに一方では50%程度、もう一方では80%の省電力と主張するなど恣意的な数字のマーケティングで消費者を欺いている」とかなり激しい批判をおこなっています。上はGigabyteのスライドから。

嘘つき呼ばわりされたAsusが黙っているはずもなく、「ある台湾のマザーボードメーカー」が「地元および国際メディアを集めた場で真実ではなく、検証もされていない(とAsusは判断する)情報を意図的に広めた」ことを強く非難、「この偽情報はAsusにとって著しい損害を与えているのみならず消費者の誤解を招いており」、同社は「そのような噂を広めたいかなる個人、組織および企業に対しても法的措置を執る用意がある」と続けています(リンク先ExtremeTechへのAsus広報声明より)。

技術的優位を巡ってのつばぜり合いはよくある話ですが、完全否定した上に「嘘つき」」「消費者を騙している」発言までこじれた今回はまだまだ応酬が続きそうです。6月のComputex Taipeiをクライマックスと考えればあと1回くらいは遺恨イベントが発生するんじゃないでしょうか。