米国・欧州市場向けのウォークマンでは独自規格のATRACを捨てて「Goes OPEN!」したソニーですが、e-ink電子ブックリーダーPRS-505でもオープン化戦略に転換するようです。リンク先APによれば、ソニーは自社運営のebookstore.sony.comで販売しているDRM本だけでなく、大手出版社各社で組織されるInternational Digital Publishing Forumの指示するEpub形式をサポートするアップデートを提供するとのこと。

PRS-505は以前からテキストファイルやPDFに対応しており、単なるmp3すら再生できなかったかつてのウォークマンほどクローズドな機械ではありませんでしたが、今後はソニー以外の運営する電子本屋のDRMも読めることになります。一方、ソニーリーダーの(一応)ライバルと目されるアマゾンKindleはもちろんアマゾンの独自形式を使っておりソニーにライセンスはしていないため、今回の「OPEN」もウォークマンが各社オンライン配信サービスで採用されているWM DRMに対応しつつ、アップル iTunes StoreのFairPlay DRMとは互換性がないのと同じような意味合いになります。

アマゾンKindleとソニーPRS-505はどちらもおなじ6インチ800 x 600 e-inkディスプレイを採用しているものの、$360で売っているKindleは無料でつなぎ放題のEV-DO無線を内蔵して単体で専用ストアにアクセス・ダウンロード購入が可能。対するソニーリーダー($300)はPCで購入した書籍をケーブルやメモリーカードで転送する形式。アシンメトリなくさび形をしたKindleより見た目が普通だったり安いという利点もあるものの、肝心のオンラインストアの品揃えがアマゾン14万冊以上に対してソニーは4万5000点くらい。Kindleはすぐ売り切れてごめんなさいのお詫びを掲載しているわりになかなか具体的な数字を明かしませんが、ソニーリーダー&ソニー本屋も飛ぶような売れ行きとは言い難い状況のようです。