米Applied Nanotechの発表によると、米第五巡回区控訴裁判所はSEDの関連特許をめぐる訴訟で一部キヤノンに有利な判決を下しました。SEDはブラウン管の高画質を備えつつ薄型・大画面化が可能なディスプレイ技術としてキヤノンが開発を進めてきたものの、関連特許を保有する米国企業Nano-Proprietary ( ≒ Applied Nanotech)とのライセンス契約を巡る訴訟で延期に延期を繰り返してきたのはご存じのとおり。

前回の連邦地裁の判決では、キヤノンが東芝と合弁で設立したSED社はキヤノンとNano社の契約に定められた「キヤノン子会社」にはあたらないためライセンス供給を打ち切るというNano側の主張が認められましたが、今回の判決はこれを一部覆して、キヤノンとNano社の「破棄できない、永続的な」ライセンス契約は引き続き有効であることを認めています(詳しくはRead先をどうぞ)。キヤノンは昨年末にNano社の特許を回避した独自技術によるSED開発を継続中とも報道されていますが、ほかの有望な技術に置いてゆかれないうちに今度こそ製品化が実現することをお祈りします。

Read - Applied Nanotechの発表 (MarketWatch)
Read - 判決文 (※pdf注意)