AMDは2008年7月より携帯端末向けグラフィックス事業の売却先を模索していましたが、ついにQualcommが名乗りを上げました。AMDの携帯端末向けグラフィックス事業といえば、最近では、台湾製スマートフォンHTCなどに使われていたマルチメディアプロセッサImageonシリーズに加えて、携帯機器向けのベクター処理、3Dグラフィックス技術のライセンス供与を行っていました。

現地時間19日付の発表によれば、取引額は 6500万ドル(約58億円)。また、技術移転だけでなく、AMDのデザイナーおよび開発者の雇用までを含めた契約とのこと。AMDの大量レイオフのニュースが昨年度より何度か報じられており、経営状態の悪化が懸念されていましたが、この合意はAMDにとっていくばくかの朗報といえるでしょう。果たしてAMDはこの資金注入と「選択と集中」でコア事業を今後好転させることができるのか、また、Qualcommはこの技術注入でVaporWare扱いの自社製プロセッサSnapdragonの開発を進めることができるのか、今後も見守りたいところです。