脳活動から心を読む機械、現在の精度は80%

Haruka Ueda
Haruka Ueda
2009年02月17日, 午後 12:01 in bci
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カナダ最大の子供向けリハビリ病院 Bloorview Kids Rehabにて、人間の「心を読む」恐ろしい機械が開発されています。従来のいわゆる嘘発見器は汗や脈拍頼りで信頼性に疑問があり、脳波計測によるマインド・リーディングは個体差が大きく学習が面倒、といった問題がありましたが、Bloorview の手法が計測するのは血液中の酸素濃度。脳が活発に動いていると脳内血液の酸素が増えるため、前頭葉に赤外線を照らし酸素によって吸収された量を読みとることで脳の活動が分かるという理屈です。赤外線で酸素消費量を読むNIRSは従来からさまざまな分野で使われてきましたが、Bloorviewの研究はこれをマインド・リーディングに応用した形になります。好きなものを見ると脳が活発になるか、嫌いなものを見ると脳が活発になるかは個人差がありますが、脳波計測のように時間のかかる事前学習がいらないというのが利点。(画像とモデルは我々好みのイメージです。)

現在おこなわれているのは、被験者に二種類の飲みものを見せてどちらが好きか当てるというテスト。すでに80%の精度で心を読むことに成功したとのことです。つまり「心を読む」といっても、そのとき目にしている対象が「好き」か「嫌い」かを外から読み取れそう、という段階。場所がリハビリ病院だけに、会話やジェスチャーのできない子供向けのインタフェースとしての活用が検討されています。もっとも、ペプシやバーガーキングのCMに登場するのは時間の問題でしょう。詳細は今月号のJournal of Neural Engineeringに掲載予定。携帯型も開発中というのでおちおちしていられませんが、とりあえず「誰が俺の嫁か」といった抽象的な問題の対処にはまだ時間がかかりそうで一安心です。

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