物理的なキーボードよりソフトウェアキーボードのほうが優れているというジョブズのお言葉に背いて続けられる異端ハックにまた進展がありました。この界隈ではおなじみのDr. Ralf Ackermannが公開したのは、純正のApple Wireless Keyboardと脱獄済み iPhoneをBluetooth接続して文字入力するというデモ。動画はリンク先にあります。

特にiPhoneをチェックしていない近代的携帯電話のユーザーのために蛇足ながら解説しますと、iPhoneはBluetooth通信機能を内蔵しているものの通話用のヘッドセット / ハンズフリーにしか対応しておらず、ほかのBluetooth携帯で使われるようなステレオ音楽・リモコン・名刺やファイル転送・外部入力機器の接続といったプロファイルはジョブズ総帥の深いお考えのもと、ユーザーが迷うことがないよう無効になっています。Ackermann氏がデモしているのはそのうちHID (相当)の機能を勝手に実装しようというハック。

Ackermann氏はいぜんからWiFi+シリアル通信ドングル経由でiPhoneに外付けキーボード(Xbox 360のチャットパッド)を接続するなど実績のあるハッカー / 研究者ですが、今回公開されたのはキーボードを打つ手 ~ ズームして今入力したという文字のアップ、という短い動画デモだけ。ソースコードやiPhone側アプリのたぐいはリリースされていません。ユビキタスでウェアラブルな研究をしているAckermann氏の目標は、iPhone / iPod用に多数販売されている安価なヘッドマウントディスプレイと外部入力機器を組みあわせてiPhoneベースのウェアラブルコンピュータ環境を実現することのようです。