デジタルガジェット×医療系の話題。喘息の原因を突き止めるのは難しいものです。例えば1980年代にバルセロナで喘息が蔓延しましたが、原因が大豆であると判明するまで八年がかかっています。こうした原因解明をもっと早くできないかと研究しているのが米ウィスコンシン大学マディソン校の研究員であるVan Sickle氏のグループ。原因分析にはGPSを活用します。

理屈は単純です。まず喘息の発作を起こしたときに利用する吸引器に、GPSを取り付けておきます。そして吸引器を実際に利用した際、GPSから取得した位置情報を記録します。この位置情報データを集めることで、どの場所で発作を起こしやすいかを統計的に分析することができます。バルセロナの例では患者はいずれも大豆を積み降ろしていた港の近くで発作を起こしていることが最終的に分かっており、GPSを利用することでこうした発見を早期に行えることを期待しています。もっとも今のところは機器のプロトタイプ版を開発した段階で、これから試用を行っていく予定です。

また、喘息は十分な検査機器のないインドでは誤診されやすく、症例も増えていことから、Sickle氏は安価な肺活量計の開発も行っています。現在$1500のコストを$50にまで押し下げ、オープンソースとして誰でも利用できるデザインに取り組んでいるとのことです。

[Via CNET]