みんな大好きビッグブラザーの話題です。本日はトルコGebze Institute of TechnologyのUlas Vural氏とYusuf Akgul氏による研究をご紹介します。彼らが取り組んだ課題は、ビルの警備室などによくある複数台の監視カメラモニタをどのように管理するか。つまり、せっかく監視カメラ映像をモニタリングしているのに、画面の数が多いばかりに監視員の目が届かず事件や事故を見落としたりしていないかという問題です。その解決法として選ばれたのは眼球を撮影して視線方向を認識するアイトラッキング・カメラ。(上記画像はイメージです)

New Scientistの解説によれば動作はおおむね予想するとおりで、アイトラッキング・カメラによって監視カメラの監視員の視線を常に監視することで、どのモニタを見てどのモニタを見落としているか把握します。業務終了のたびに、上司が確認するための「見落した重要シーンまとめ」を自動的に生成するという、ほとんど嫌がらせに近い機能もあります。重要シーンは人や物の動きがあったところを抽出するということで、それなら動きがあった時にまず監視員に報告してやれよと思わないでもありません。

ぞっとするような応用がいくらでも思い浮かぶ技術ですが、監視カメラ映像の分析ソフトを開発するAutonomyのMike Lynch氏は、眼球が向いているのと「見ている」のとは違う、と効果を疑問視するコメントを寄せています。もっとも、装着することで自然とサボれなくなる心理的影響はなかなか無視できないものがあります。