ドイツ航空宇宙センター(DLR)の水素燃料電池飛行機 Antares DLR-H2が最初の離陸・飛行試験に成功しました。DLRいわく、純粋に燃料電池だけで駆動する有人飛行機が単独離陸・飛行を果たしたのは世界初。ドイツ Lange Aviationのモーターグライダー Antares 20Eを燃料電池駆動に改造した機体で、左翼の下に燃料電池を、右翼の下に容量4.9kgの水素タンクを搭載しています。

航続距離は最大750km / 滞空 5時間。といってもモーターグライダーなのでプロペラである程度まで上昇 -> 収納して滑空をなんども繰り返す飛行で達成される数字です。DLRによればタンク~プロペラまで飛行機としてのエネルギー効率は約44%にも達し、ケロシンなどを用いた伝統的な内燃機関のほぼ2倍。燃料電池なので原理的にCO2を発生せず、燃料の水素も風力や太陽発電などで作れば系全体にわたってゼロエミッションが達成可能である、というのが売りです。

今後の目標は効率のさらなる改善、および運用時間の延長。あくまで電池なので航空機一般のエンジンを置き換えるものではありませんが、「水素燃料電池飛行機」と書けばなんとも未来来ちゃった感のある響きです。

[Thanks, Mademoiselle Y。掲載順の都合で先に本家Engadgetに載ったあとPopular Scienceなどにviaされてます]