アップルが2009年度 第3四半期(4-6月)決算を発表しました。売上 83億ドル・純利益12億3000万ドル(1株あたり1ドル35セント)は前年同期をそれぞれ12%・15%上回り、アップルいわく「年末商戦のある10-12月期を除いてアップル史上最高の決算」。最近コールドスリープから解凍されたかたのために付け加えますと、世間はいま100年に一度ともいわれる大不景気の最中です。

アップルの発表および投資家向けカンファレンスコールからの数字を拾ってゆくと、
  • iPhoneの出荷台数は520万台(4-6月)。前年同期比で626%の伸び。(ただし、販売地域も増えている。CFOのオッペンハイマー氏によれば、3GSはほとんどの地域で供給が追いつかない状況。日本と米国ではあまり聞きませんが。)
  • iPodの出荷台数は1020万台。前年同期比では7%ほど減。iPhone / iPod touchの好調が " iPod " (shuflle, nano, classic)の売上を侵食していることはアップルも認める。iPod touchは前年同期比 130%の伸び。
  • Macは260万台。前年同期比で4%の伸び。4-6月期のパーソナルコンピュータ部門出荷台数ではアップル史上最高。
ネットブック投入の可能性についての回答は「アップルは最多のコンピュータを作ろうとしているのではなく、ただ最高のコンピュータを作ろうとしている」(Peter Oppenheimer氏)。299ドルや399ドル、499ドル台での「最高」はまだ分からない、そうした製品を購入した消費者の一部は「期待を裏切られて興味を失っている」、アップルが目指すのはただ「最高でもっとも革新的な」製品で消費者に最大のバリュー / 価格満足を与えること、と続けてアップル製ネットブック説の消火に努めています。

また 大画面のiPod touch / タブレット的デバイスについての質問には、将来の予測や新製品については語らないと前置きしつつ、消費者が求めているのはフル機能のノートであり、一部のネットブックは遅かったり、ソフトウェアが古かったり、堅牢なコンピューティングができない、画面が小さい、キーボードが狭い、などなどさまざまな問題点を指摘しています(「(欠点は)まだ挙げられますがここまでにします」)。「われわれが手を出すのは、革新的なことができて誇りに思えるものだけ」(オッペンハイマー氏)。要するにネットブックやタブレットやロボットを発表するときは、「これがネットブックのイノベーション」「この製品を発表できることはわれわれの誇り」といった口上になると思われます。