果物の食べごろ検知センサー、フラウンホファー研究機構が開発中

Haruka Ueda
Haruka Ueda
2009年08月5日, 午後 07:38 in food
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食べごろを見極めるというのは暗黙知によって裏付けされた職人技ですが、暗黙知あるところに形式化の波あり。ドイツ・フラウンホファー研究機構が食べ頃を検知するセンサーを開発しています。

ベースとなるのは自動車などでも採用されている、金属酸化物を用いたガスセンサー。果物から出る揮発性物質を分析することで熟し度合いを計測します。すでに食品研究所などではこうした食べ頃判断マシンを持つところもありますが、研究所で食べ頃と判断されてからスーパーに届けるのでは遅すぎ。同研究機構が目指すのは研究所の機器と同じくらい正確に計測し、かつ倉庫などお客さんに近いところで利用できるようオンライン分析に対応した機器です。価格面での目標は4桁ドル......ということはだいたい100万円以下という感じか。すでにプロトタイプは完成済。

以上であれば暗黙知のない素人にはありがたいというだけなのですが、なんとも話が微妙になってくるのは、このセンサーの応用事例として豚がターゲットになっているところ。大人になった雄の豚は雌の豚をひきつける(人間には快適でない)臭いを出す一方、雄の豚の一部が子供のころからこの臭いを出すことがあり、結果的に臭いを出すものも出さないものもすべて早い段階で去勢されているのが現状です。しかしこのセンサーがあれば、臭いを出さない雄の去勢は不要となります。

フルーツに使うにせよ豚に使うにせよ、いつまでに実用化するつもりなのかは不明ですが、どうせなら倉庫などと言わず我が家の冷蔵庫に組み込んでアラートを出し続けて欲しいものです。

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