アップルのApp Storeといえば審査の不透明性はさておき、一年で15億ダウンロードを記録するなど新しいビジネスの開拓に成功したと語られるのが普通です。しかしApp Storeで一攫千金というような夢物語もぱたりと聞こえなくなり、アプリの乱造と価格競争は激化するばかり、アタリショックに例えられるなど儲からないという冷めた意見も耳にするようになりました。

モバイルアプリストアのビッグドリームが萎んでしまうと、困るのはむしろ後続たち。BlackBerryを擁するRIMは App World の価格設定を(無料でなければ)最低2.99ドルからと義務付け、価格破壊を防ぐ構えです。それではWindows Marketplace for Mobileでまもなくこの分野に進出するマイクロソフトはどうでしょうか。

「値段を決めるのは開発者です。しかし1ドル売りではなく、もっと開発者が稼げるようしっかり促進したいと考えています」とコメントするのは同社モバイル・デベロッパー・エクスペリエンス・チームのLoke Uei氏。「99セントのアプリというのは確かに興味を惹くものです。ユーザは99セントなら買いたがるでしょう。でも99セントですよ......あなたのアプリはそれ以上の価値があるはずです」さすが世界最大のソフトウェア企業、言うことが違います。「1ドルアプリは売るな」なんて本を書いて欲しいところです。

この方針を推し進めるため、同社はRace to Market Challengeなるアプリコンテストを開催。無料アプリ、有料アプリ、便利アプリ、おもしろアプリの4部門でコンテストを行います。有料アプリの部ではダウンロード数ではなく売上で順位を決定するのが「らしい」ところ。各部門の優勝者には2万ドル......の商品価値がある同社のテーブル型PC、Surfaceなどを贈呈します。Surfaceの販売が行われていない日本などから優勝者が登場した場合はまことに残念ながら同程度の賞金となりますので、App Storeブームに乗り遅れた皆様はこちらで一攫千金を狙うのもいいかもしれません。