奇怪な装置を取り付けられた女性と、嬉々としてジョイスティックで操る男。思いのままに操作できる秘密は機械から発せられる毒電波......ではなく、耳に取り付けられた洗濯バサミ状のクリップ。ジョイスティックを前後左右に動かすと、それに応じて耳を引っぱります。電気通信大学 梶本研究室が開発したもので、耳牽引型ナビゲーションデバイス Pull-Navi が正式な名称。すでにSIGGRAPH2009などで発表されているのでご存知の方も多いかもしれません。

コントローラはZigBeeによる無線動作。耳を引っぱるといっても決して「痛い痛い母ちゃんゴメンて」とジャイアンが泣きだすような感じではなく、ほんのり侮辱された気分になる程度なのでご安心ください。思った以上にはっきりと前後左右を体感できるのが面白いところです。いわく目の不自由な人や、自分より体が大きな人の案内に利用できるということ。新手の刑罰だと誤解されないためには、今後はもう少しポップなデザインが求められるかもしれません。同じように人体の頭部に寄生して准教授にまでなった魚類などが参考になるのではないでしょうか。

なおPull-Naviはお台場、日本科学未来館で開催中のデジタルコンテンツエキスポ2009にて展示中。今週末までです。