イラク武装勢力が米軍無人偵察機をハック、2600円のオンラインソフトで映像傍受

Haruka Ueda
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2009年12月18日, 午後 05:20 in air force
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米軍の無人偵察機プレデターで撮影していた映像が、イラクのシーア派武装勢力に傍受されていたとWall Street Journalが報じています。そもそも偵察機と管制室のあいだで行われる通信が暗号化されていなかった、あるいは暗号化が十分でなかったのが原因。問題に詳しい関係者によれば、武装勢力はSkyGrabberというソフトウェアを用いてデータの受信に成功したと見られます。

SkyGrabberはロシアのSkySoftware社が開発した「インターネット上で他の人がダウンロードしている音楽・写真・映像などのデータを傍受するための」ソフトウェア。25.95ドルというお値段でネット販売中です。開発者のAndrew Solonikov氏によれば「軍用・商用データではなく、あくまで合法でフリーなデータを傍受するもの」、無人偵察機からのデータ受信というのは想定していなかったと説明しています。

一方で軍の関係筋によれば、暗号化の必要性について米国政府は90年代のボスニア紛争から認知していたものの、敵が傍受するようなことはないと国防総省は判断。暗号化により通信に時間がかかり、軍内部や同盟国との情報共有に遅れが生じるという懸念もあった模様です。しかし昨年よりイラクやアフガニスタンで武装勢力が持つPCからプレデターの撮影映像が複数発見されたとのこと。まあ事の重大さを考えなければ、問題に気付いておきながら対処を怠る、よくある類の話とも言えます。

現在は新しい暗号の導入が進められているようですが、問題が解決されたのかどうかはいまだ不明。データ傍受以上のこと、たとえば無人偵察機の操作のっとりハックなどは否定されています。スパイ映画や戦争ゲームで「そんな都合よく暗号を解読して敵の機密情報にアクセスできるかよ」というようなシーンは多々ありますが、現実もこの程度なのかもしれません。

 

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