先日の予告どおり、アマゾンが電子ブックリーダー Kindle用アプリの開発キット KDK (Kindle Development Kit) をリリースしました。KDK は Kindleで動くアプリケーションあるいは動的コンテンツ ( active content )を開発するためのツール群。現在はベータ開発者としての登録が必要な限定ベータとして配布されています。

KDKで作成できる「アクティブコンテンツ」の例として挙げられているのはパズルなどのゲームやユーザー評価つきガイドなど。実体としてはいわゆる Javaアプリで、KDKにはモバイル向けのJave ME PBP (Personal Basis Profile) および Kindle独自 API が含まれます。Kindle独自 API はUI やネットワーク接続などの部分で PBP を補完するもの。Kindle 本体機能のうち、音声や内蔵辞書にアクセスするAPI は将来のリリースで利用可能になる予定です。

KDKで開発したActive contentは、セルフ出版サービス Kindle DTPで書籍コンテンツを販売するのと同様に、アマゾンに提出して Kindleストアで販売できるようになります。配布するアマゾン側の手数料は売価から配布コストを除いた売上の30%。配布コストは 0.15ドル / MBに設定してあり、「スマートフォンとは違い、Kindleユーザーは月額で通信料金を払ったりデータ通信契約を結んでいないことに注意」とわざわざ付記してあります。課金設定のオプションは
  • 無料 (アプリサイズが1MB以下、かつデータ通信が100KB / ユーザ / 月に収まる場合は無料アプリを配布可能。配付コストやデータ通信費用はアマゾン負担。)
  • 買い切り (そのアプリで発生するデータ通信量が 100KB / ユーザ / MBの場合)。
  • 月額制 ( Kindleに新聞や雑誌コンテンツを購読するのと同様、月々の支払いが発生する)
の3タイプ。また。アプリ本体のサイズが10MBを超える場合、3GワイヤレスではなくPC経由でUSB転送する必要があります。最大サイズは100MBまで。開発者ガイドラインで禁じられているのはVoIPアプリ、ユーザーの明示的な許可なくユーザー情報を収集すること、広告の掲載、「offensive」なコンテンツ、Amazon や Kindleブランドの利用など。

なお開発者向けFAQには「active content は iPhone や PC版のKindleアプリ内で走りますか?」と意表を突く質問があり、「Kindleデバイス以外のプラットフォーム用 Kindle クライアントアプリは現在のところ Active contentをサポートしません」と回答されています。Kindle Active content は年内にも販売がはじまる予定。