「Windows Phone 7 Series はコピペ非対応」と聞いてぐんにょりしていた皆さんへ。マイクロソフトにしつこく確認してきた結果をお伝えします。Windows Phone 担当マネージャ Todd Brix 氏によれば、クリップボードを搭載しないのは「設計上の意図的な判断」。いわく、Windows Phone 7 シリーズは「ユーザーが求めているものは何か」をいちから問い直す手法で開発されており、同氏も「驚いた」「最初は信じられなかった」というさまざまなユーザビリティテストの結果、ほとんどのユーザーはコピー&ペーストをしなかった・したがらなかったとのこと。
さらに、実際にコピー&ペーストが使われる状況はURLをコピーしてからブラウザを開いてアドレスバーに貼りつける、メールアドレスをコピーしてメールアプリへといった場合であり、そのような場合はWindows Phone 7 Seriesが提供する「Smart Linking」機能でより快適に対応できるとしています。スマートリンクはOSのシステムレベルで提供されるサービスで、あらゆるテキストから電話番号やアドレスといったユーザーにとって必要な情報を検出し、ほかのアプリに渡すなど最適なアクションを適用できるアイテムとして扱う機能。
......とまあ、たしかに端末側が十分に賢ければ、「選択>コピー > ターゲット選択 >ペースト>アクション」という手間をかけるよりほとんどの状況で快適にはなりそうです。しかし実際にコピペをせざるを得ない状況がそうした「スマート」機能がうまく働かない場合であることを考えると、「ハマリ」状況の救済策として用意されているに越したことはないとも思えます。
このほかの質問と答えはたとえば:
- スマートリンクではサードパーティーアプリにも飛べるのか?
A : Yes。 - コピペは使われないというが、Office や OneNoteの場合は?
A:ユーザビリティ研究の結果、ユーザーが求めているのはドキュメントの閲覧とコメントの追加。携帯で 実際に長い文章をコピペして編集することではない。(" people don't do that ")。
- 今後コピペが実装される計画はあるか?
A:No。少なくとも Windows Phone 7 Seriesの GA (発売時)にまでには。 - サードパーティーアプリでテキストのコピペなどクリップボードを実装することは?
A:可能。開発者の自由。