昨年のGoogle I/Oでの発表と招待制プレビューから約14か月、今年5月の一般解放から2か月あまり。Google がリアルタイムコミュニケーション&コラボレーションツール Wave の終息を明らかにしました。 理由はやはり、期待したほど利用者が増えなかったため。今後は単体のサービスとしての開発を停止し、技術はGoogleのほかのプロジェクトに受け継がれることになります。現在のサイトは「少なくとも年末まで」維持されるとともに、すでにWaveを利用していたユーザーのためにコンテンツを取り出して残せるツールが提供される予定。

Google Wave といえばブラウザベースながら1文字ごとのリアルタイムタイピング中継や編集履歴保存、画像・動画ファイルをドラッグ&ドロップしてインライン表示などファンシーな機能を多数実現していますが、そうした技術を含めコードやプロトコルはすでに再利用可能なかたちでオープンソース公開されています。

GoogleのSVP Urs Holzle 氏いわく、Wave の発表は開発者たちに歓迎され Google 内部でも期待されていたが、従来のコミュニケーションのありかたとラディカルに異なるツールに一般のユーザーがどう反応するかには確信がなかった。公開後はさまざまに利用され熱心なファンもできたが、しかし利用率は望ましいものではなかった云々。

ユーザーとしての印象でいえば、多機能なことは分かっても基本のチャット部分以外はあまり直感的とはいえない UI やネイティブアプリには劣る動作速度といった点もあったものの、そもそも招待制だったのでコミュニケーション&コラボサービスなのに相手も使えるか分からないという根本的な問題がありました。普及さえすれば、チャットの速さを備えつつまともな成果物を残せるツールとして便利だっただけに残念です。