開催中の Hot Chips カンファレンスで、マイクロソフトとIBMが 新 Xbox 360の心臓部にあたる SoC " Vejle " を解説しています。デンマークの街の名からとられたという " Vejle "は、長らく「Valhalla」の名前でうわさされてきた世代から採用された CPU / GPU 統合チップ。2005年にCPU ・GPUともに90nmプロセス品で登場したXbox 360は2007年にはCPUを65nm化、遅れて2008年にGPUを65nm化するなどシュリンクを続けてきましたが、5年目にしてCPUとGPU、さらにメモリインターフェースなどを1チップ化することで初の筐体デザイン変更と小型化を達成しています。

解説によると、新 SoC " Vejle " は初代と比較してサイズで半分、消費電力では60%の削減を実現。複数チップの統合とシュリンクはハードウェアの世代交代の常道ですが、面白いのはXbox 360が単一仕様のゲーム機であることから、5年前の初代とまったくおなじ互換性を保証するための工夫が必要であったこと。プレゼンテーションではCPUとGPUを1チップに統合すれば常識的には広帯域・高速な接続で性能が向上するものの、ゲーム機の場合は勝手に改善されたりタイミングが変わっては困るため、わざわざ「FSB replacement」を置いて旧設計とおなじ挙動を確保するといった手法が解説されています。背景やライバル陣営との比較、マイクロソフトとIBMのエンジニアからのコメントまでまとめた詳細はXbox 360ハードウェアといえばこの人、な Dean Takahashi 氏記事へ。

追記:日本語ではおなじみ後藤弘茂氏がスライドも含む詳細解説をあげています。