米国でKinectが発売されてからまだ十日ほどですが、オープンソースのKinectドライバ libfreenect 公開を皮切りに、さまざまな成果が上がっています。
カメラと奥行きセンサーを組み合わせれば3Dビデオカメラになるのではないか、と取り組んだのはOliver Kreylosさん(写真)。libfreenectは利用しなかったものの、オープンソース化の流れで見つかったKinectをハックするための「おまじない」を利用して、見事に取り組みを実現させています。ちなみにオープンソースドライバを開発したHectorさん同様、OliverさんもXboxは持っていないとのこと。動画は続きに掲載。45秒あたりから、普通のカメラ画像がぐにゃりと三次元になります。
(続きに動画と、さらにもう一件のKinectでトム・クルーズ気分ハック、Mac版ドライバの情報も掲載)
3DビデオカメラにKinect:
サイズ測定にKinect:
libfreenectを利用して、KinectをPC向けのジェスチャー認識デバイスにしてみせたのはFlorian Echtlerさん。指先でポインティング、ズームという操作は、インタフェース研究者が三度の飯より愛する「マイノリティ・リポート」そのものです。開発には自作のマルチタッチUIフレームワーク TISCH(Tangible Interactive Surfaces for Collaboration between Humans)を利用しています。そういえば、かつてビル・ゲイツ会長はKinect(当時はProject Natal)を「オフィス環境でも導入しない手はない」と発言していました。この勢いだとマイクロソフト本家の取り組みが明らかになる前に、オフィス + Kinect ハックが登場してしまいそうです。
マルチタッチ(?)にKinect:
そして、この盛り上がりに拍車をかけるべく、libfreenectをMac用にポートしたのはTheo Watsonさん。もちろんこちらもオープンソースで公開中です。
MacでもKinect: