CES 2011正式開幕前のプレスカンファレンスで、東芝が大画面のグラスレス3Dテレビを初公開しました。グラスレス3Dレグザは画素を縦方向に分割して特定の方向に振り分けるレンチキュラーレンズと 高精細なパネル、視点ごとに複数の映像を同時に表示するインテグラルイメージング方式でメガネなしの裸眼立体視を可能にする製品。CEATECでの公開時には3時間待ちの行列ができるなど話題を集め、国内では昨年12月から20型と12型が市販されています。

今回東芝が公開したのは56型・65型の開発中モデル。CELLレグザエンジンを継承する新エンジンCEVOエンジンを採用し、3Dモードではメガネなしで見られる立体視テレビとして、2Dモードでは画素数にしてフルHDの4倍にあたる4K2K の高精細・高画質で表示できることが特徴です。東芝いわく、「レグザ史上最強モデル」。

20型では9視差・実際に眼に入る解像度1280 x 720でしたが、今回展示された大型モデルでは視差数・3Dモードの解像度ともに非公開 (東芝の 映像第一事業部 事業部長 村沢氏の表現では「きちんとした解像度」「ちゃんとした解像度」)。また2D / 3D の切り替えに対応した「レンチキュラーレンズ」が具体的にどのような技術を採用しているのかも明かされていません。

実際の展示で使われていたのは、3Dテレビのデモでよく見かけるFinal Fantasy XIII の映像。フレームむき出しの露骨な開発機らしく「ここから見ろ」のロープが張られていたものの、大画面テレビとして不自然がない程度の距離にたってみれば、かなり広い範囲から裸眼で奥行きが認識できます。実際に観たプレスが口をそろえる感想は「(意外に) ちゃんと見える」「(想像を裏切って) かなりいい」。

どれだけ期待が低かったのかという話ですが、小型モデルでは20型はさておき12型は解像度が466 x 350相当と低く、また画面の小ささからすこし頭を動かすとちゃんと3Dに見えず二重像になってしまう「隙間」を意識せざるを得ないなど、技術そのものを楽しむギミックとしてはともかく、映像を楽しむメインのテレビにも導入といわれるとやや不安を覚える製品でした。大画面モデルは開発中とはいえ、これならたしかに仇花ではなく、高画質2Dに追加する「3Dモード」としては大いにありと思わせられます。東芝は40型以上の大型グラスレス3Dレグザを2011年度内に商品化する予定。具体的なサイズやラインナップ、価格帯などはさっぱり決まっていません。