実機でしか見られない3D映像の魅力を伝えるべく一般ユーザー向け体験会 Nintendo World 2011が幕張メッセで始まり、あわせてニンテンドー3DS本体の詳細仕様も公開されています。注目はバッテリー駆動時間が3DSソフトで約3時間から5時間、DSソフトでも約5時間から8時間となっていること。以前から「どうしてもDSよりは短くなってしまう」との岩田社長コメントはありましたが、約6 〜 10時間の初代DSと比較すればちょうど半分。わざわざ標準で充電クレードルが付属する理由はこういうことだったのかと納得する数字です。
当時はDSと比べてバッテリーの弱さが嘆かれていたPSP のカタログ値 約4 〜 6時間をさらに下回り、小型のPSP go で動画を観た場合と同程度しか持たない計算です。Lite 以降のDSシリーズは最低輝度 約9〜14時間...(略)...最高輝度 約3 〜 4時間と画面の明るさ設定ごとに詳細な数字が公開されていましたが、3DSでは使うソフトのプラットフォームごとに2パターンのみ。
一方、これまで部分的に公開されていたプリインストールソフトの詳細も明らかになりました。「一部」として紹介されているのは:
- ニンテンドー3DSカメラ (ステレオカメラで立体写真撮影、エフェクトや顔合成など)
- ニンテンドー3DSサウンド (SDカードの音楽再生のほか、10秒間・最大180個の録音データにエフェクトをかけて効果音的に再生、すれちがい通信で再生曲を集計する「すれ違いヒットチャート」)
- Mii スタジオ (3DS単体でMii の作成・編集、カメラから顔認識で自動作成)
- すれちがい Mii 広場 (すれ違った人のMii を集めて遊んだゲームやプロフィールを取得)
- ARゲームズ (付属のマーカーカードを使い、3DSを通してみると現実とポリゴンキャラが重ねあわせで表示される)
- 思い出きろく (過去に遊んだソフトの情報一覧(初プレイ日、回数、累計時間etc)、3DSを持ち歩いた歩数)
- 顔シューティング (カメラで取り込んだ人の顔面が敵キャラになり、3DS本体を動かしてジャイロ操作で撃ち落とすシューティングゲーム)
また「思い出きろく」で集計される歩数ではゲームコインなるものが貯まり、サードパーティを含む対応ゲームと連動する予定。いかに本体を持ち歩かせるかは任天堂のDS戦略のテーマのひとつですが、歩数計を本体機能にしてマイルを貯めるという、ものすごい直球を実装してきました。3DSの発売日は2月26日、定価は2万5000円。体験会は10日までの幕張メッセのほか、1月14日からは御殿場・りんくうプレミアムアウトレットで、16日からは大阪・東京・名古屋・福岡で順次開催の次世代ワールドホビーフェアでも実施される予定です。