来週開催のMobile World Congressにてノキアがマイクロソフトとの提携を発表するかもしれないという、なかなかすごい説をNY Timesが報じています。提携の内容は、ノキアが同社の携帯電話にWindows Phone 7を採用するというもの。SymbianやWindows Mobileでスマートフォン市場を開拓していたつもりで、いつの間にかすっかりiPhoneAndroidに主役の座を奪われてしまった......という意味では通じるところのある両社ながら、ここでいっそフュージョンというのはなかなか大胆な路線変更です。マイクロソフトのWindows Phone 7にとっては願ってもない拡大普及策となるかもしれませんが、Symbianに加えMeegoの正式リリースも控えるはずのノキアがWindows Phone 7まで抱えてどのような戦略を描いていくのかは謎。もっとも、そもそもはとある企業アナリストがブログで「ノキアはWindows Phone 7を採用すべき」と綴ったところから始まった話で、今のところ実現に向けて裏付けとなるような証拠が見つかったわけではありません。ちなみにMS方面に詳しいことで有名なMary Jo Foley氏は「実現しない」とばっさり切り捨てています。

しかしまったくありえない話かというと、そうでもないんじゃないというのがNY Timesの見方。iPhoneやAndroidが人気を得ているとはいっても、ノキアは今もなおスマートフォン市場で31%のシェアを占めており、これがWindows Phone 7に流れるようになれば、マイクロソフトにとって大きな援軍となります。またノキアCEOのStephen Elop氏は元マイクロソフト幹部。さらにマイクロソフトの検索エンジンBingは、ノキアの子会社であるNavteqからデータ提供を受けているとのこと。なんだか状況証拠というよりは思考実験のような感じがしないでもありませんが、ノキアにしろマイクロソフトにしろ、なにか大きな打開策が必要なのは確か。両社が完全に連携するにしろ、すこし連携にするにしろ、ばらばらに頑張るにしろ、MWCで存在感を打ち出せなければ、Android一派とそのうち出るiPhone 5の前にますます影を薄くしてしまうことになります。

sourceNew York Times, @maryjofoley (Twitter)