
Googleが音楽ストリーミングサービスを唐突に予告したのは、昨年5月に行われた開発者イベント Google I/O 2010 でのこと。あれから一年、米国で10日11日に開催されるGoogle I/O 2011にて、遂にサービスが正式に発表されると、All Things Dが伝えています。サービスの中身については、先行する
Amazon Cloud Drive / Cloud Playerと似た「ロッカー型」になるとのこと。Googleが方針を変えるせいで音楽業界との
契約が進んでいないという話もありましたが、Google側は「残念なことに、複数の主要音楽レーベルが私たちの推し進める革命的なビジョンにあまり興味を示さなかった」(Google、Jamie Rosenberg氏)という言い分です。というわけで少なくとも当面のあいだは、手持ちの音楽データをアップロードし、ストリーミングして聴くだけのサービスとなりそう。アマゾンのように、音楽ストアで購入してそのままストリーミング、というエコシステムは期待できません。
一方、Googleの強みはオンラインストレージの容量になるもよう。2万曲までを無料で保存できるということなので、よほどの音楽コレクションをお持ちでなければ、そのほか多くのGoogleサービスのように無料で楽しめます。米国では発表から数週間以内のローンチとなり、Verizon版 Motorola
Xoom のユーザについては発表後すぐにベータ・プログラムに参加できる見込み。Googleの力を考えれば、全力の新サービスというよりは、音楽業界とユーザの双方の様子を見ながら手を加えていく形になりそうです。
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