総務省がソフトバンクモバイルに対する行政指導を発表しました。これは、iPhoneの3G通信機能を利用している場合、「利用者が認識しない自動的な通信」が発生するため、ソフトバンクが提供する二段階式のパケット定額プラン(パケットし放題 for スマートフォン / 標準プライスプラン)の下限額を超過するというもの。パケットし放題 for スマートフォンでは1万2250パケット(1.5MBくらい)まで1029円の定額ですが、iPhoneを初期設定のまま、メール、ウェブ、アプリの利用などを一切行わない状態であっても、一月のあいだに1万2250パケットを使い果たしてしまったことが総務省によって確認されました。総務省はソフトバンクに原因の究明と、広告などでの適正な表示を行うよう指導。これを受けてソフトバンクはお詫びと、該当ユーザ向けに定額料の下限額(1029円)を1か月分割り引く方針を発表しています。ただし割り引きを受けるにはユーザからの申告が必要で、その手続きについては追って発表される予定。なおソフトバンクによれば、Androidについてはすでに告知を行っていたとのこと。

スマートフォンでは大容量のマルチメディアデータをやりとりしたり、バックグラウンドで各種サービスとの同期を行ったりということが簡単にできるため、それに従って通信量も多くなり、パケット定額プランの下限どころか上限までもあっという間に突破してしまうものです。しかし、だからといってなんの設定もしないiPhoneで下限額ぶんのパケットを使いきってしまうというのは困りもの。なんであれ下限額ぶんのパケットを使ってしまうのに、それをユーザに知らせないのであれば、極端な話「1万2250パケットまでタダ!」などと言うことも出来てしまいます。

また、総務省の求める「原因の究明」について、ソフトバンクが未回答なのも気になるところ。いろいろなアプリを入れた結果として通信量が増えてしまったというなら自業自得かもしれませんが、iPhoneではユーザの意図に反して位置情報を記録し、アップルに送信する「バグ」が近頃話題になったばかりです。最低額の範囲内で使えるパケットの量がいわばユーザの「資産」であると考えれば、それを知らぬうちに食い潰されたという見方もできます。「適正な表示」がどのように行われるかを含めて、ソフトバンクの対応に注目したいものです。

追記:
事態はもっと深刻でした。

総務省の発表
ソフトバンクのプレスリリース

お詫びと訂正:当初「行政処分」と表記していましたが「行政指導」でした。