総務省が日本のグーグルに対して、ストリートビューカーの無線LAN通信傍受問題について文書で指導し、再発防止策や状況について報告を求めたことを明らかにしました。問題は昨年5月に発覚し話題になった、ストリートビューカーが周囲の写真や無線LANアクセスポイント情報だけでなく、通信内容をも収集・記録していた件について。

もともとはプライバシー問題でGoogleに目を光らせる欧州のドイツ情報保護局 DPA が、Googleに対して収集情報の監査を要請したことが発覚のきっかけ。Googleが「改めて検査」したところ、アクセスポイント情報だけでなく通信本文も記録していたことが判明しました。

Google側はあくまで誤って記録したもので利用はしていない、そもそも車なので断片的な通信内容しか受信できていないなどと釈明しましたが、たとえばフランスでは情報保護当局から10万ユーロの罰金、韓国では警察に家宅捜索を受けるなど、各国で当局からきついお叱りとさらに厳しい監視を受ける結果になっています。

総務省によると、米Googleの発表を受けて日本のグーグル株式会社に事実関係について報告を求めたところ、日本国内でも平成19年12月から海外と同様に無線LAN通信の傍受を行っていたことが判明。総務省はこれを電気通信事業法第4条に定める「通信の秘密」の侵害につながる恐れがあった判断し、再発の防止と法の遵守を指導するとともに、

(ア) 現在サービスに供されているサーバー上に保管されている電気通信事業者が提供する無線LANを経由した通信に係る記録(通信確立前のものを除く。)の削除
(イ) 通信確立後の通信に係る情報の収集・記録等事案の再発防止及び今後の法令遵守の方策の策定
(ウ) 本件に関する経緯、対応状況、再発防止策等の日本語による周知

の3点を実施するよう求めたとのこと。(ア) の記録削除と(イ)の再発防止策・法令遵守策の策定についてはすみやかに、(ウ) の日本語による周知については前2点の報告後すみやかに実施することを求めています。要するに「うっかりでしたごめんなさい」では済まさず、再び同じようなことをやらかさないための策を出させてハードルを上げ、なおかつ日本国民に対してしっかり説明させる内容です。