マイクロソフトが、Kinect センサー利用アプリのビジネス化を支援するインキュベーションプログラム Kinect Accelerator を開始しました。対象は Kinect と Xbox 360 または Windows PCを使った、いわゆる NUI (Natural User Interface) アプリケーションを開発するチームやスタートアップ。教育や医療、ビジネスからゲームまで、クラウドやモバイルを要素に含むものなど、商用化できればアプリの分野は問いません。主催はマイクロソフトと、ソフトウェア分野のベンチャー投資グループ TechStars。

プログラムへは本日から2012年1月25日までに、アプリケーションのアイデアやプロトタイプについてウェブ経由で提出することで応募します。最終選考を経た10のチームまたはスタートアップ会社は2万ドルの初期投資および開発機材、専門家による指導といった支援を得ることができ、2012年3月から5月の三か月間でプロトタイプを完成させたのち、本格的なビジネス展開のため投資家グループやメディアを前にプレゼンする機会が与えられる仕組みです。

三か月の開発期間に与えられる支援はかなり本格的なもので、マイクロソフトからは機材やSDK、開発ツールやサービス一式、各種のトレーニングセッション、各部門の上級幹部 や技術者との面談、さらにオフィススペースが提供されます。また TechStars やマイクロソフトを通じて、成功した企業のCEOやCTO、ビジネスや法律などさまざまな分野の専門家を招いた夕食会が週に2~3回のペースで設けられ、 指導や交流の機会も用意されるなど、まさに集中合宿状態です。このため、選ばれた10チームは2012年3月から5月の大部分をマイクロソフトのお膝元シアトルに居住・滞在することが求められます。

2万ドルの初期投資と各分野の " Mentor " による指導と引き替えに TechStars が得るのは、対象スタートアップの普通株6%。役員の派遣や経営への特別な権利、拒否権などはなく、ほかのファウンダーと同一の条件です。またマイクロソフトは あくまで各種の支援を担当するのみで、アプリや技術の知的所有権は開発したチームに帰属します。条件がそもそも Kinect と Xbox / Windows を含んでいるため、マイクロソフトにとってはKinect の活用や NUI の可能性拡大そのものが利益です。

応募資格に年齢・国籍等の制限はなし。Kinect をハックして遊んでいるうちに「これ商売にしても行けるんじゃないか?」というアイデアに突き当たったかた、未来はNUIだ!と一旗あげたいスタートアッ プのかたはリンク先の詳細をどうぞ。なお、写真は起業支援とは特に関係ないアート作品 " Monkey Business "。