知り合いの知り合いを辿って行けば、あなたから特定の「誰か」まで、平均6人を介すだけで繋がってしまうという「6次の隔たり」については、先日も Yahoo! の実験例とともにご紹介しました。Yahoo! の例は、かつてスタンレー・ミルグラムが実験したように、人手を借りて Facebook ネットワークを辿って行くというものでしたが、それはそれとして今度は当の Facebook 自身が機械的にネットワークを分析して、結果を発表しています。

分析対象となったのは、Facebook のアクティブユーザ、7億2100万人。そしてユーザを結ぶ、690億の繋がりです。結果から言えば、任意の Facebook ユーザ二人を拾いあげたとき、そのあいだの隔たりは平均で 3.74人になるとのこと。つまり一見無関係なAさんとBさんでも、あいだに適切な人をせいぜい4人も置けば、だいたい繋がるということになります(正確には、4人を介せば92%で繋がります)。言い換えるなら「Facebookでは、ほぼ誰もが友達の友達の友達の友達の友達(以内)」。3.74人というのは二人を繋ぐ「あいだの数」で、目標となる人も含めれば4.74人となります。

ミルグラムのおおもとの実験では手紙を利用し「目的の人を知っていると思われる人」を辿っていくという方法でしたので、この実験のように機械的に分析すれば、最適解を辿ることで隔たりは小さくなります。また、Facebook にはすべての知り合いがいるわけではない一方、知り合いとは言えない人と繋がることもあることを考えれば、Facebook では現実以上にネットワークが密になるのも当然かもしれません。いずれにせよ、2008年の分析では隔たりが4.28人だったので、この3年で0.5人ぶんくらい「世界が密になった」とのこと。ただし研究者は、これからさらに Facebook の国際化が進むことを考えれば、今後はこの数字の減少も落ち着いていくと予想しています。

ちなみに、Facebook の発表記事ではほかにも巨大 SNS のネットワーク性について解説されています。たとえば、全ユーザでの友達の数の中央値はだいたい100くらい。友達が10人以下なのは全ユーザの10%程度、25人以下なのは20%程度。また、すべての世代において、同世代との繋がりが一番多い一方、20代では同世代の繋がりが20%近くになるのに対し、年齢層が上がるほど同世代との繋がりの割合が小さくなり、60代では同世代と繋がりが5%もないとか。あるいは繋がりの84%が同国民同士だとか。そのうち国勢調査も Facebook がやってくれそうな勢いです。