カリフォルニア工科大学らの研究者が、SuperComputing 2011 カンファレンスにて、データ転送速度の世界記録を更新しました。新記録は186Gbps(ギガビット/秒)。バイト単位にすると、23.25GBps(ギガバイト/秒)。仮に一日フルに利用できたとすれば、ざっくり200万GB、あるいは2000TB、2PBくらい。CANARIE らが持つ 100Gbps の光ファイバーネットワークを利用することで、シアトルのカンファレンス会場とカナダのビクトリア大学のあいだを、上下でそれぞれ 98Gbps と 88Gbps の通信を同時に行うことに成功したというものです。ちなみに二点間の距離は217kmほど。

実験に利用されたのは 10Gbps Ethernet を備えたデル製サーバー10台とか、PCIe 3.0 対応 SSD とか、民生用と言って良いものです。ただ 186Gbps というのはメモリ間の転送速度で、実際のサーバー間となると 35Gbps になります。まあ、それだけ速かったということです。ちなみに前世界記録は、同じチームが2009年に達成した119Gbps です。

今回の実験結果は、もちろん増加し続けるネットワーク通信量の解決案となることが期待されます。また、ヒッグス粒子発見か、などと話題の大型ハドロン衝突型加速器(LHC)のように、大量のデータが生み出される環境においても、こうした高速通信インフラは必要不可欠です。続きには、なかなか仰々しい解説動画を掲載しています。