So.co

マイクロソフトの研究機関 Microsoft Research が、ウェブを使った実験プロジェクト " So.cl " を一般公開しました。読みは「ソーシャル」。半年ほど前に " Tulalip "のコードネームで存在が知られるようになり、マイクロソフトがソーシャルメディアの分野でまた何か企んでいるらしい、との推測を生んだアレの正体です。

開発するマイクロソフト FUSE Labs によれば、So.cl は「学習のためのソーシャル検索の可能性を探る実験プロジェクト」。Twitter や Facebook などのソーシャルメディアで共有されたリンクや話題がバイラルに伝播・発展してゆく現象に着目して、学習のために検索する過程そのものを共有する仕組みを作ることで、グループでの研究や協業に役立てることを狙います。(一般向けのサービスや製品ではない実験プロジェクトに興味があるかたは続きもどうぞ。)





具体的には Bing APIを使い、すべての So.cl 検索結果をユーザーごとにパブリックにします。また「調べもの」の過程で辿ったウェブ文書や動画・画像は、別プロジェクト " Montage " の技術により半自動的にリッチなまとめコンテンツとして共有することが可能。(Montage は乱暴にいうとFlipboard や Google Currents のような技術)。

これにより、学生がなにかを調べようと検索すると、おなじ分野で調べものをしたのは誰か、結果的に何を学んだのかまでが把握しやすい形で提示される仕組みです。 さらにグループでの共同作業を支援するために、ビデオチャットと動画コンテンツの共有・視聴を組み合わせた " video party " 機能も備えます。

一方、So.cl は現在のソーシャルメディアや検索サービスを置き換えることを目的としたプロジェクトではないため、商用の一般サービスのように多くの機能は備えていません。参加者は現在使っているSNSや検索サイトとSo.clを併用することが想定されています。

So.cl は FUSE Labs が実施する実験プロジェクトとして無料で参加者を募集中。技術としては広く一般に役立てることができるものの、現在は学生や研究者など、学習者のコミュニティをターゲットとしています。興味を持った教育関係のかたはリンク先へ。検索と「まとめ」「共有」を直結する仕組みも興味深いものですが、すべてがパブリックになる性質上、うっかり不適切なことを調べ始めてさぼってしまうことを抑止するだけでも絶大な学習支援効果がありそうです。