不振の RIM をめぐって、周囲がにわかに騒がしくなってきました。まずロイターは独占情報として、アマゾンが RIM の買収を検討していたと報じています。関係者情報によると、好調 Kindle を抱えるアマゾンは夏ごろ、投資銀行を通じて RIM の調査を行ったとのこと。ただし RIM 側は単独での復興を目指しており、アマゾンも正式な手続きには進まなかったとされています。もっとも、依然として両社は協業の可能性について協議を続けているとのこと。

一方、Wall Street Journal はマイクロソフトとノキアが、RIM とのジョイント・ベンチャーを計画していると報じています。こちらも関係者情報とあるだけで、計画が進行中なのか、頓挫した話なのかは不明。さらに記事では、RIM 自身も BlackBerry OS を他社へライセンスすべく、サムスンや HTC といったスマートフォンメーカーと協議を行っていたと書かれています。

それぞれの思惑が交錯している状況ですので整理しますと、まずアマゾンやサムスンは現在 Android 端末を開発していますが、webOS 買収の噂でも名前の上がったように、それぞれの事情でほかのプラットフォームへの乗り換えを検討している可能性があります(サムスンには独自 OS の Bada もあります)。またマイクロソフトは、ノキアを SymbianMeeGo から Windows Phone へ転向させた実績がありますので、不調とはいえ一定のシェアを持つ RIM を今のうちに自陣へ加えようという動きがあってもおかしくはありません。

また RIM には、記事で触れられているように、会社を売ってしまうという選択肢や、メーカーに OS をライセンスして収益を確保するという選択肢もありますが、自慢の独自ネットワークやメッセージングサービスをサービスとして他社に提供する選択肢もあります。しかしこれは BlackBerry の強みを失う諸刃の剣。いずれにせよ事実として確かなのは、RIM の業績が芳しくなく、市場価値はこの一年で1/4ほど(!)になり、頼みの次期 OS "BlackBerry 10" も来年末までやって来ないということです。