電池のEnergizer や充電ケース PowerSkin を展開する XPAL Power が、単三電池一本で駆動する携帯電話 SpareOne を公開しました。どこでも手に入り保存しておける単三電池で動くこと、また非使用時は最大で15年後でも使える特性から、電源を確保できない地域や緊急時・災害時の利用に最適とされています。

一般の単三電池一本で動くことから、電話としての機能は2G (GSM) での通話のみ。3Gやインターネット接続はおろかメールにも対応しません。状態表示は電波状況とバッテリーを示す二つのLEDのみで、ディスプレイも非搭載。画面のように見えるのは、単三電池駆動です!を力強く主張するため透明素材でできた電池収納部です。

インパクトのある「最大十五年 (※)」は、さすがに通電した待ち受け状態ではなく、使用せずに保管しておいたときに電源を入れれば使える期間。要は SpareOne というより単三電池の自然放電性能に依存します。※のあとには、同社が販売するリチウム電池 「Energizer Ultimate Lithium L91 使用時」の注意書きあり。とはいえ、もともと自然放電の少なさが特徴のリチウム電池だけでなくアルカリ電池やニッケル水素充電池でも使うことはできます。(たとえばエネループ(白)は「5年保管後でも満充電の70%容量」が売り)。実際の通話時間は最大10時間。こちらも使う電池に依存するものの、切れたら入れ替えればいい単三電池駆動としては長時間です。

メーカーXPAL が提案している使い方は自然災害などに備えて(自然放電に強い)電池と保管しておく、安定した送電網があるとは限らない旅行時やアウトドアのバックアップとして、あるいは番号プリセット機能を使い施設の緊急電話やホットラインに据え置くなど。電話単体で販売されるためもちろんSIMロックはかかっておらず、現地で使える一般のSIMまたはアダプタを介してマイクロSIMを挿入します。

SpareOneの発売は2012年第1四半期、米国価格は49.99ドル。GSM以外にも、WCDMAに対応したモデルが世界で販売される予定です。