ゲームをデザインする人工知能「ANGELINA」

kentaro
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2012年03月23日, 午前 10:00 in artificial intelligence
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チェスに続いて将棋でも(元)プロ棋士を打ち負かしたり、そうかと思うと無駄話にもつきあってくれるようになったりと、最近なにかと躍進めざましい人工知能ですが、また新たに、これまで人間の領分と思われていた領域への侵略が始まりました。ターゲットは「ゲームデザイン」です。

インペリアルカレッジ・ロンドン Computational Creativity Group の Michael Cook らは、ゲームをデザインする人工知能「ANGELINA」を開発しました。この ANGELINA が主に手がけるのは、いわゆる「レベルデザイン」すなわちステージ設計。単に迷路状のステージをコンピュータが自動生成するだけなら以前からありますが、ANGELINA はステージを生成しながらそれを自分でプレイしてみて、「楽しさ」を向上させるために調整を繰り返すという機能を持っています。


ANGELINA が作成したゲームはいくつか公開されており、中でもよくできている作品にはイギリスの科学雑誌 New Scientist 用に作られた「Space Station Invaders」があります。内容は科学者を操って宇宙ステーションの中を敵を避けながら飛び回るというよくあるジャンプアクションながら、例えば通常ジャンプではギリギリ届かないけどパワーアップしたら届くような場所にアイテムを置く、などの小憎らしいデザインが施されています。

ゲームデザインに科学的手法を採用するのは、特に最近ではよくある話です。また人間のテストプレーヤーを大量に抱えてテストプレイの分析結果を売る専門企業もあり、大手ゲームメーカーを中心に採用事例が増えています。しかしこの分析が膨大な時間的コスト(と廃人テストプレーヤー)を生み出していることから、ANGELINA のようなシステムによる人間の代替を歓迎する企業も多そうです。

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