ダメージで「出血」する自己修復プラスチック、米研究者が発表

Yoichi Yumitori
Yoichi Yumitori
2012年03月31日, 午前 01:16 in bleed
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損傷すると「出血」する自己修復プラスチック素材を米国の研究者らが発表しました。開発したのは南ミシシッピ大学Marek W. Urban 博士らのチーム。亀裂などのダメージを受けた部分が赤く変色する性質と、光や温度変化、pH変化で自己修復する性質を備えます。Urban 博士いわく「自然の模倣を試みた」というだけあって、画像の血染めはなかなか印象的です。

「出血」(変色) は長い鎖状の分子構造が外部ダメージなどで切れた際、赤く変化する性質を持たせたため。また日光や電球からの可視光、温度やpH変化を受けて「鎖」がまたつながることで自己修復し、色も元に戻ります。自己修復するインテリジェント素材にはダメージを受けるとマイクロカプセルが破れ、しみ出した物質が亀裂を埋めるタイプのものもありますが、今回発表された素材は「血」が流れて固まって治るわけではありません。

出血のように見える性質は、素材に亀裂などが生じているか伝えるシグナルとして付加されたもの。問題のあるパーツを交換すべきかどうかの判断材料を視覚的にエンジニアへ提供する機能です。想定される用途は航空機や兵器の部品。また研究チームは、ほかのプラスチック材にくらべ環境にやさしいこともアピールしています。

なお、この研究に資金を提供しているのは米国防総省。赤く染まりながら疾走する四脚ロボくらいならば、研究者どうしの足並みしだいで実現してしまいそうです。
 
 

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