ゲーム大手 Valve 、ウェアラブルコンピュータの研究開発に着手。求人中。

Ittousai
Ittousai , @Ittousai_ej
2012年04月16日, 午後 12:20 in ar
0シェア
FacebookTwitter
 Valve employee spills the hardware beans: wearable computers, ahoy

「ゲーム開発・配信大手の Valve がハードウェア技術者を募集しているけれど何を作るんだろう?」にValveの中の人が回答しました。Valve が抱えるスタープログラマのひとり Michael Abrash 氏が自身のBlog に掲載したのは、プログラマーとしての半生を決定した小説 Snow Crash との出会い、マイクロソフトや Id Software での仕事、Valve に参加するまで、Valve という会社の特異性と現在の仕事までを綴った長大なエントリ。

Michael Abrash といえば初代Windows NT のGDI開発を主導し、Id ではジョン・カーマックと組んで画期的な3D FPSゲーム Quakeを制作、マイクロソフトに戻って自然言語解析や初代Xbox 、インテルではLarrabee のアーキテクチャ決定にかかわるなど、プログラマや技術書の著者として華々しい経歴をもつ人物です。その半生記としても非常に興味深い読み物ですが、全部すっ飛ばして結論だけ書けば:Valve はウェアラブルコンピューティングへの移行はかなり近いと予測しており、基礎技術からハードウェア、ユーザーインターフェースまでの研究・開発チームを発足し、あらゆる分野の人材を募集している。.

そのほか要点を抜き書きすれば:

・Valve の創業者 Gabe Newell とはマイクロソフト時代の同僚。Valve 創業から10数年のあいだ誘われ続け、2011年にとうとう参加した。

・Valve は300名近くの社員がいるにもかかわらず、正式なマネジメントの仕組みや指揮系統、部署が存在しない。あるのは各自が自発的に参加する流動的なプロジェクトチームと、その場でいちばん役に立ちそうな人間が担当するプロジェクトリードだけ。

・なので仕事の内容についても、相談と提案はあっても誰かに命じられることはない。Abrash は当初 Source エンジンの最適化をするつもりだったが、このValve流に従って自分がもっとも役に立つ分野を考えた結果、ウェアラブルコンピュータの研究・開発プロジェクトを選択した。(「誰もなにをしろとは言わないし、正式な承認の手続きもないので、周りの反応を聞いて満足するまで考え抜いてから、自分で勝手にプロジェクトを始めた」)。

・デスクトップPCからノートへ、ノートからスマートフォンなどモバイルへの流れと同様、ウェアラブルコンピュータへの移行は確実。(「20年以内であることは確信しているし、10年以内になるのはほぼ確実。おそらくは、3年から5年程度の短期間で大きな進歩があるだろう」)。必要な要素技術が揃ってきているため。

・形態はおそらくメガネかコンタクトレンズか。これからあらゆる分野の研究課題がある。あらゆる分野の研究者・エンジニアが必要。

・Valve いいとこだからみんなこい(求人)。

・ただし、研究開発というよりまだ「研究」段階。製品はずっと先の話。なのでE3で「メガネ型 Steam 端末発表」とかは期待しないように。


といったところ。メガネ型の情報端末といえば Googleがついに発表した Project Glass が話題になっていますが、ゲームエンジンや配信プラットフォームを抱える Valve も、単なるゲームソフトの供給ではないレベルで参入の価値ありと判断したようです。
 
 

TechCrunch 注目記事新型コロナのソーシャルディスタンスを支援するビデオチャットアプリ8選

新型コロナウイルス 関連アップデート[TechCrunch]
関連キーワード: ar, michael abrash, MichaelAbrash, Project Glass, ProjectGlass, valve
0シェア
FacebookTwitter