果物の熟れ具合を判定するカーボンナノチューブ製センサー、MIT研究者が開発。軍事技術を応用

Yoichi Yumitori
Yoichi Yumitori
2012年05月7日, 午前 11:23 in carbon nanotubes
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米国農務省調べによると、米国のスーパーマーケットでは果物や野菜のうち毎年およそ10%が傷みにより損なわれているそうです。というわけでMITのTimothy Swager 教授らのグループが、ナノテクノロジーを応用した農産物監視センサー技術を発表しました。

センサーは成熟を促進させるエチレンガスを検出するもので、安価なセンサーをダンボールに組み込み内容物の成熟度を判定することで、熟れすぎて手遅れになる前にさばけるようになるというアイデアです。またセンサーとRFID チップを組み合わせ、外側から管理しやすくする案も提案されています。Swager 教授らによると、想定コストはセンサー25セント + RFID 75セント。同教授の研究はもともと爆発物や生物化学兵器の検知技術で、この研究も米陸軍の出資を受けています。.

センサーは銅原子がくわえられたカーボンナノチューブで構成されており、いわゆる化学抵抗センサとして機能します。精度は0.5ppmのエチレンガスも検出可能。 エチレン濃度の計測は現在も農作物の管理に使われているものの、大がかりな装置が必要なため生産・流通過程の大きな施設でしか利用できなかったのに対して、新技術を応用したセンサーなら安価に、小売店でも活用できるとされています。

なおエチレン検知はあくまで手始めであり、カビや細菌の監視も視野に入っているとのこと。打ち捨てられた山積みの洗濯物から危険度を察知して警告音を発する洗濯機くらいなら期待してもよさそうです。
 
 

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