火星探査車キュリオシティ、惑星間OTAアップデートで探索モードに移行完了

Ittousai
Ittousai , @Ittousai_ej
2012年08月17日, 午前 07:45 in curiosity
0シェア
NASA's Curiosity rover receives longdistance OTA update, brain transplant on Mars

8月6日に着陸したNASAのロボット火星探査車 Curiosity が、初のソフトウェアアップデートを無事完了しました。キュリオシティは冗長性のため2系統のメインコンピュータを載せていますが、当初は火星への突入・降下・着陸に最適化された着陸モードで稼働していました。

先週末から今週木曜にかけて初の「OTAアップデート」で探索モードに移行したことで、ロボットアームや赤外線レーザー発射装置の操作、地形を判断しての自律走行など本格的な探査活動を開始できることになります。


NASAの事前説明によれば、アップデートの所要時間は主系統に2日間、バックアップ系統に2日間。ソフトウェアのダウンロード / アップロードそのものは着陸前の地球 - 火星間ですでに完了しています。

当初予定の13日を過ぎても本人ツイッター (@MarsCuriosity) では完了報告がなく、「脳移植手術中」と表現される大事のわりには普通にブリトニー・スピアーズと絡んだりしていたため経過が危ぶまれましたが、NASA JPLの発表によればアップデートは約8時間の通信途絶と再起動も含めてすべて予定どおりに進行したとのこと。キュリオシティは今後段階的に各種機器のテストを実施し、668火星日 / 23地球月あるいはそれ以上にわたって探査を進める計画です。




(画像:NASAの火星探査ローバーサイズ比較)

キュリオシティは車体の全長約3m、総重量 約900kg。1997年のソジャーナ(手前)、2004年のスピリット / オポチュニティ(左)と並んだ画像では歴然と大型であることが分かります。大型化に伴い、観測機器の総重量もスピリット / オポチュニティから10倍以上に増加。

大型のロボットアームのほか、数メートル先の岩石を融かして成分分析するための赤外線レーザー発射装置など、火星探査史上初の機器も多数装備します。「着陸」「探査」以外に「外交」や「自衛」モードがあるかどうかは未詳ですが、これまで観測できなかった火星文明にあらぬ誤解を受けたりしないよう祈りたいところです。

追記:OTAのAは「無線」の意。そもそも地球のOTAだって空気を媒介しているわけではありません。どうしても気になる人は Over The Aether の略にでも読み替えてください。

TechCrunch 注目記事「新型コロナの影響で自宅待機中のTechCrunchスタッフを熱中させているもの

新型コロナウイルス 関連アップデート[TechCrunch]

TechCrunch Japanへの広告掲載についてのお問い合わせはad-sales@oath.com まで。媒体概要はメディアガイドをご覧ください。

関連キーワード: curiosity, nasa
0シェア