ソニーが社内開発スタジオのひとつ、Studio Liverpool の閉鎖を正式に認めました。スタジオリバプールはソニー・コンピュータエンタテインメントのソフト開発部門、SCEワールドワイドスタジオ (WWS) に属する欧州スタジオのひとつ。初代プレイステーションから続く反重力レース WipEout (ワイプアウト) シリーズや、Formula One シリーズなどで知られてきました。



また2001年にソニーに買収されてスタジオリバプールとなる前は、1984年創業の Psygnosis (シグノシス) として多数の古典を送りだしてきた老舗スタジオのひとつでもあります。作品は初代PS初期の「洋ゲー」としてインパクトがあったデストラクション・ダービー、齧歯類集団自殺パズル『レミングス』(ただし開発は後にRockstar North になるDMA Design)、Windows PCにも移植された3Dシューティング G-Police、かつての「洋ゲー」イメージを悪い意味で固めた「シャドー・オブ・ザ・ビースト」、海外では人気シリーズだった Colony Wars など。

あるいは16ビット時代の貧弱なハードウェアで全画面ストリーミング描画背景を実現した驚異の技術『フラクタルエンジン』と、同エンジンを採用したひどいゲーム性のシューティングでも思い出す人がいるかもしれません。

最近ではプレイステーション3の WipEout HD のほか、PlayStation Vita の WipEout 2048をスタジオリバプール名義でリリースしたばかりでした。ただしスタジオとしては2010年から大幅な人員削減など規模縮小が続いており、今回の完全なスタジオ閉鎖も、SCE WWS の欧州各スタジオとプロジェクト見直しの一環とされています。

最新作 WipEout 2048 の公式Facebook ページに掲載された更新は:
As some of you may have heard Sony have chosen to close Studio Liverpool as of today.

This page will no longer be maintained by the WipEout Team.

We have loved making every game, every minute and every one of you. Keep the faith, keep loving WipEout.

Thank you for everything, Pilots. It's been an amazing journey and we'll miss you.

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スタジオリバプールではVita の 2048に続いて、「プレイステーション4のロンチタイトルに新 WipEout を開発している」といったうわさもありましたが、真偽はともかくプロジェクトはすべてキャンセルされたことになります。ただし、今後別のスタジオが開発してシリーズが継続する可能性はあります。

SCE WWS スタジオリバプールの公式日本語ページ




(動画:PS Vita『WipEout 2048』オープニング)







(動画:WipEout 2048 オープニング + 開発者コメンタリ)


(画像:旧シグノシス社ロゴ)