そういえば楽天傘下になったカナダKoboが、電子ブックリーダーの新モデル3機種を発表しました。まずフラッグシップの高機能モデルは、独自技術のフロントライト ComfortLight を搭載した Kobo Glo。反射型のE-Ink電子ペーパーディスプレイを引き続き採用しつつ、画面を均等に照らすフロントライトで暗い場所でも読めるようになります。
また画面サイズは国内でも売っているKobo Touchと同じ6インチながら、解像度は 800 x 600 から1024 x 768に高精細化しました。グレースケール16階調はそのまま。中身は1GHz駆動のFreescale製プロセッサ、2GB ストレージ、microSDスロット、WiFiなど。Kobo Gloは日本以外の各国で本日より予約を受け付けており、10月1日から130ドルで販売予定です。続きは小型版 Kobo Mini と、7型カラー液晶のAndroidタブレット Kobo Arc について。
Kobo Mini は5インチのE-Inkディスプレイを採用した小型モデル。重量も134gと軽くなっています。中身は800MHz駆動の名称不明プロセッサ、2GBストレージ、WiFiなど。フロントライトはありません。バッテリーは無線オフの通常使用で約2週間。価格はKoboファミリで最安値の80ドル。
もうひとつの機種は電子ペーパーディスプレイではなく、IPS液晶を採用した7インチのAndroidタブレット Kobo Arc。Koboはアマゾンの大ヒット商品 Kindle Fire に対抗すべく昨年 Kobo Vox なる名称のAndroidタブレットを発売しており、Arcはその後継にあたります。
昨年の Kobo Voxは、ハードウェア的には必ずしも先端ではなかったKindle Fire より格段に劣る 800MHz シングルコアプロセッサだったり、自社でデジタルコンテンツのエコシステムをろくに揃えられていないのにAndroidマーケット非対応だったりと、存在感は薄いのに残念感は濃い商品でした。
新型の Arc は先代の反省を活かしたのか、デュアルコア1.5GHz駆動の TI OMAP 4470 プロセッサ、1GB RAM、フロント SRS TruMedia ステレオスピーカー、1.3MPカメラ、Android 4.0プリインストールで Google Play ストアにもアクセス可能などしっかりとパワーアップしています。
価格は8GB版が 200ドル、16GB版が250ドル。つまりKindle Fire や Google Nexus 7 と対抗する価格帯の製品です。こちらは11月に発売予定。アマゾンの新製品発表と同日にぶつけてきた結果がどうでるか、温かく見守りたいところです。