FOSS Patents USPTO has invalidated Apple's rubberbanding patent

この夏のアップル対サムスン訴訟でも争点となったアップルの「バウンススクロール特許」について、再審査を続けていた米国特許商標局が、特許の主張のうち多くは無効であるとの予備的判断 (non-final office action) を明らかにしました。

バウンススクロールは、タッチ画面でリストやドキュメントをスクロールするとき、端に達してもそのまま動くけれど指を離すとビヨンと戻る例の挙動のこと。タッチスクリーンが反応していないのか端で止まっただけなのか戸惑うことなく、直感的に分かりやすい、アップルらしいインターフェースの代表のように扱われています。バウンススクロールを含む特許は米国特許番号7469381、「List scrolling and document translation, scaling, and rotation on a touch-screen display 」(日本での発明名称は「タッチスクリーンディスプレイにおけるリストのスクローリング、ドキュメントの並進移動、スケーリング及び回転」。省略して「 '381特許」と呼ばれたりします。

夏にひとまずはアップル側の大勝利で終わった米国でのアップル vs サムスン裁判では、アップルはサムスン製品が自社の複数の特許を侵害していると主張しましたが、「 '381特許」は問題となった21のサムスン製品すべてで侵害と見なされたMVP(?)特許のひとつ。

米国特許商標庁(USPTO) が公開した文書によると、無効と判断された理由は請求項目のそれぞれに先行事例が見つかったことから。再審査では '381特許に含まれる20のクレームのすべてを無効と判断しており、特に対サムスン訴訟でも大きく扱われた claim 19については、複数の先行事例により却下の判断が下されました。

今回の判断は " non-final " であって最終決定ではないものの、仮にこのまま確定すれば、また再審査結果をさらに覆す証拠が見つからなければ、サムスンに侵害されたと主張する特許のうち少なくともひとつはもともと無効だったことになります。

リンク先の特許分析サイト FOSS Patents によれば、サムスンはすでに今回の再審査に基づいて米連邦地裁に申し立てをしており、今回の評決やさらに今後の裁判にも「 '381特許」の有効・無効が影響を与えることになりそうです。