Google が発表した Nexus 10 タブレットと、アップル iPad Retina ディスプレイモデルや アマゾン Kindle Fire HD 8.9など、ライバルとなる9~10インチ級タブレットとのハードウェア仕様比較表をお届けします。
Nexus 10 の特徴は、なんといってもタブレットで最高という2560 x 1600ピクセル300ppi の高解像度ディスプレイ。またプロセッサ Exynos 5250も、CPUが最新マイクロアーキテクチャ Cortex-A15のデュアルコア1.7GHz、GPUがMali T604クアッドコアなど、高解像度をドライブするためにいちいちヒャッハー!なハイエンド仕様を備えています。
10インチ級は相手に事欠かない激戦区ではありますが、もっとも普及しているタブレット iPad の最新型 (4代目) iPad Retina ディスプレイモデル を基準として、価格も仕様も挑戦的で今年末商戦のライバルとなるアマゾン Kindle Fire HD 8.9と、Nexus 10 のメーカーでもあるサムスンのAndroid人気モデル Galaxy Note 10.1 を比較対象に選びました。
ハードウェアに現れない部分、たとえば Nexus 10 / Nexus 4 と同時に発表された Android 4.2 プラットフォームはそれぞれの個別記事をどうぞ (Android 4.2 新機能まとめ)。
Nexus 10 |
iPad Retinaディスプレイモデル (4代目) |
Galaxy Note 10.1 |
Kindle Fire HD 8.9 |
OS | Android 4.2 | iOS 6.0 | Android 4.0 | (Android 4.0ベース※1) |
ディスプレイ、 PPI |
10.055インチ (液晶?) 300 PPI |
9.7インチ IPS液晶 264 PPI |
10.1インチ PLS液晶 149 PPI |
8.9インチ IPS液晶 248 PPI |
画面解像度 | 2560 x 1600 | 2048 x 1536 | 1280 x 800 | 1920 x 1080 |
プロセッサ | サムスンExynos 5250 (Cortex-A15、デュアルコア 1.7GHz) |
アップル A6X (独自 デュアルコア。1.3GHz? ※2) |
サムスンExynos 4412 (Cortex-A9 クアッドコア 1.4GHz) |
TI OMAP 4470 (Cortex-A9 デュアルコア 1.5GHz) |
メモリ | 2GB | 1GB | 2GB | 1GB |
ストレージ | 16GB / 32GB | 16GB / 32GB / 64GB | 16GB / 32GB (microSD対応) |
16GB / 32GB / 64GB |
ポート類 | Micro USB Micro HDMI 3.5mm オーディオ |
Lighnting コネクタ 3.5mm オーディオ |
micro USB 3.5mm オーディオ |
Micro USB, micro HDMI 3.5mm オーディオ |
スピーカー | ステレオ | (モノラル※3) | ステレオ | ステレオ、デュアルドライバ、ドルビーオーディオ |
(メガピクセル) |
1.9MP | FaceTime HD (1.2MP?) | 1.9MP | HD |
背面カメラ | 5MP | 5MP | 5MP | なし |
3G / 4G データ通信 | なし | 対応モデルあり (EV-DO/HSPA+/LTE) |
対応モデルあり (HSPA+ ) |
対応モデルあり (HSPA+/LTE) |
WiFi | 802.11b/g/n (MIMO, HT40モード) |
802.11a/b/g/n (2.4GHz/5GHzデュアルバンド) |
802.11a/b/g/n (2.4GHz/5GHzデュアルバンド) |
802.11a/b/g/n (MIMO, 2.4GHz/5GHzデュアルバンド) |
Bluetooth | あり(4.0?) | 4.0 | 4.0 | あり |
NFC | あり | (なし。OSが未導入) | なし | なし |
バッテリー | 9000mAh 動画再生 9時間 |
最大10時間駆動 | 7000mAh | (不明) |
厚さ | 8.9mm | 9.4mm | 8.9mm | 10.2mm |
重さ | 603g (1.33 pounds) |
652g (WiFi) 662g (LTE) |
597g (WiFi) 600g (3G) |
567g |
価格 | 3万6800円 |
4万2800円 |
$499 (16GB WiFi) |
$299 (16GB WiFi) |
発売日 | 11月13日 | 11月2日 | 販売中 | 11月20日 (国内では7インチ版のみ12月19日発売) |
備考 | ワコムデジタイザ 1024段階感圧のSペン対応 |
日本向けに発表済みの Kindle Fire HD は7インチ版のみ |
注記。
※1 Android 4.0ベースながら、Amazonコンテンツの購入や消費に特化した独自UX。ホーム画面はアプリアイコンではなく書籍や映画の表紙が並ぶ書架風。Google Play のかわりに自社のAndroidアプリストア。Google アプリ群は用意されない。
※2 A5 が ARM Cortex-A9ベースだったのに対して、A6 / A6X はシングルコアあたりの処理性能が高いアップル初の独自マイクロアーキテクチャ " Swift " 採用と考えられている。分析は AnandTech あたり。
アップルの表現では、3代目 (A5X、Cortex-A9 デュアルコア1GHz) と比較して「速さもグラフィックパフォーマンスも2倍になりました」。
※3 仕様ページには「内蔵スピーカー」のみ。開口部は縦持ちで下辺裏面右寄りのみ。ほぼ同じデザインの3代目はモノラル。