タケコプターとデススターの悪魔合体に見えなくもないこちらは、ラジコンの老舗メーカー京商がトイ向けの新ブランド KYOSHO EGG で販売する『SPACE BALL』。球形のフレームに二重反転ローターとバーチカルローターを収めた構造をしており、ヘリコプターというより「マジカル浮遊体」(京商)にふさわしいフワフワした動きで上昇下降・ホバリング・左右旋回・前後移動します。直径は約20cm。

最大の特徴は、全体を覆う柔構造の樹脂製ケージでショックを吸収すること、また内蔵のジャイロセンサーで自動的に姿勢制御するため簡単に安定飛行できること。かなり高い位置から落下しても、また何かに全速で激突しても、本体が軽いことと弾力性のあるケージのおかげで非常に壊れにくく、またぶつかった相手を傷つけにくくなっています。

また重心が下にあることで、不時着してひっくり返っても勝手に転がって正位置に戻るため、わざわざ歩いて手で直しにゆく必要がありません (何かに引っ掛かってなければ)。

今回はひさびさのご愛読感謝企画として、このスペースボールを4名様にプレゼントします。応募はこちらのFacebook ページから

単純なトイに見えつつ高性能なジャイロセンサーで姿勢制御しており、ただ飛ばすだけなら誰でも簡単に遊べます。プロポでモーター出力を調節するだけで、「ほぼ」静止したホバリングも比較的容易に実現可能です。

本体にはリチウムポリマーバッテリーを内蔵し、連続して約5分の飛行が可能。ただ実際には5分間連続して飛ばすことはあまりない、というより最初は墜落したり奪い合いになったりが挟まると思われるため、遊んでいられる時間としてはもっと長くなります。空の状態からフル充電までは定格で50分。

プロポ側には単三電池 x 6本を使い、プロポから伸びるケーブルでスペースボール本体を充電できます。またスペースボール側が独自のピン端子、反対側がUSBになった充電ケーブルが付属するため、PCやUSBモバイル電源を使った充電にも対応します。


伸びたしっぽの先にテイルローターがあるヘリコプターと違い、どちらが前なのか分からない形状ですが、モーターと基板、バッテリーを収めた基部に高輝度のマルチカラーLEDがあり、光が照らす方向に前進します。LEDは「マジカル」で楽しいトイという商品企画からか、キラキラのカラーローテーション効果つき。

さらに、パッケージにも商品ページにも大書してある「特長!」なので触れないわけにはいかない点として、ローターの真下の本体基部にセットする「アロマシート」なるものが付属します。自前で用意したアロマオイルなり香水類を染みこませれば、ローターの風で香りを振りまいて飛行可能、というおまけ機能です。どういった経緯で誰にアピールするため追加されたのかよく分かりませんが、京商のおもてなしと「良かれと思って」感に落涙を禁じ得ません。

編集部にサンプルが届いたときは「たしかに見た目はかっこいいけれどトイはちょっと......」と思わぬでもありませんでしたが、実際に飛ばしてみるとあっさり「これはすごい!楽しい!」に。

安定しているのは事実でホバリングも難しくないものの、本体が軽くモーターのパワーが強いため、デジタルな感覚でスロットルを倒すと「離陸」より「発射」に近い素っ頓狂な速度で飛び上がり、びっくりするような高度まで飛んでゆきます。(※ 天井の高い室内で遊びました。念のため。壊れにくく相手にもダメージを与え「にくい」とはいえ、近隣に迷惑になる可能性もあり屋外での遊びは原則的に控えましょう)。

地面や壁に相当の速度で激突しても壊れにくいのは宣伝どおり。限界を超えた力で激突するとケージは部分的に外れるようになっているため、またパチンとはめればすぐに前線復帰できます。

ローターも柔らかく、また基部がしなやかに固定されているため、ケージのあいだから何かにぶつかっても(比較的) 壊れにくい構造です。ダメージを受けると外れる仕組みなのはこちらも同じ。指で簡単に付け直すことができ、羽根じたいが破損した場合のため予備のメインローター4枚、テイル(?)ローター2つが付属します。


またジャイロ制御とはいっても、やはり実際に空気をかいて飛んでいる以上、床の近くを飛べばいわゆるグラウンド・エフェクトの影響を受けたり、慣性の法則が改めて実感できたりと、絶妙な「ままならなさ」も楽しめます。飛ばしているうちに重力と慣性とモーターの出力の関係が体感でき、だんだんと精妙な操作ができるようになる「上達の楽しさ」もあり。

散らかった室内で飛ばしても大惨事を招く可能性は比較的低いため、特に場所を確保せずに遊べる点も良いところ。訪問先でいきなり飛ばしても皆で楽しめるはずですが、花瓶や美術品や大事なフィギュアなどに激突すると人間関係を破壊できるかもしれません。


そのほか備考や感想を適当に並べれば:

・本体色はオレンジと黒。黒は暗い環境ではよく見えなくなりますが、LEDは煌々と光っているため、どちらでも見失うことはありません。

・ローターはかなりうるさい。音量そのものは大きくありませんが、回転数が高く風切り音がシュインーン!と鳴るため、ふわふわした動きとうらはらに隠密性はほぼありません。人の背後から不意打ちで後頭部を狙っても、もとい誤って衝突してしまっても、怪我をする可能性はかなり低いはずですが、やはり音と風でほぼ避けられてしまいました。

・バッテリーは連続飛行で約5分しか保たない。残酷な遊び時間:充電時間比がここにも。ただPCやポータブルバッテリーで充電してみると、公称の50分よりはかなり前に充電が終了する印象ではありました。無理筋の宣伝文句のようですが、安いので数台買えば充電ローテーションで遊べます。プロポは周波数帯を切り替えて3機まで同時飛行も可能。

といったところ。スペースボールは京商オンラインショップ価格 6279円で販売中。ですが、量販店などではもっと安く売っているところもあるようです。