DNP  Xbox 360 Dashboard update handson fall 2012

Kinect や本体ソフトウェアの進化で現行Xbox 360 の延命に成功したとはいえ、そろそろ具体的な話が聞こえてくるようになった次世代 Xbox の話題。リンク先 The Verge が複数の情報筋から得たとして伝えるところによると、マイクロソフトは次世代 Xbox を従来的な据え置きゲーム機の形態だけではないマルチデバイスのプラットフォームとして位置づけており、そのひとつとしてセットトップボックス型の「Xbox TV」を販売する計画とのこと。
セットトップボックス(STB)は、ケーブルテレビなどの放送を受信してテレビに表示する機器。チャンネルが少なくとりあえずテレビだけあれば主要な地上波・衛星放送が受信できる日本ではあまり馴染みがありませんが、多チャンネルのケーブルテレビが普及した米国では広く普及しています。

このセットトップボックス型の次世代 Xbox は「コアエンターテイメントサービス」および「カジュアルゲーム」に特化した製品となり、据え置き型の「フル装備」次世代 Xbox とは機能が異なるとされています。

マイクロソフトはWindows 8 に組み込みの映像・音楽サービスも Xbox Video / Xbox Music と名付けるなど、「Xbox」をゲームだけでなくエンターテインメントの総合ブランドに拡大しつつあります。また現行の Xbox 360でも、米国では有料のテレビチャンネルやプロスポーツ、映画レンタルサービスなどと提携したエンターテインメントアプリが充実しており、こうしたエンターテインメントサービス + 「カジュアルゲーム」をテレビよりの付加価値として提供することはありそうです。



据え置きのゲーム機もセットトップボックスも、テレビに接続する箱としては同じようなものですが、このSTB版の次世代 Xbox は現在の一般的なSTBと同様、基本的に常時電源ONで使い、またテレビ本体の機能として違和感なく使える高速起動と復帰を備えるとされています。

「情報筋」いわく、STB版の次世代 Xbox または Xbox TVはこうした特徴のために、またSTBとして導入できる価格に抑えるため低消費電力のSoCを採用する見込み。マイクロソフトはこの「ライト」版 次世代 Xbox を単体のSTBとして展開すると同時に、家電メーカーのテレビへの組み込みも検討しているとのこと。

そういえば次世代 Xbox を巡るうわさには、今回のSTB説以前から、常時起動のSoCベースになる(またはその機能を備える)といったものがありました。据え置きゲーム機版の次世代 Xbox でも、テレビの基本機能の感覚で使えるAlways On の部分には低消費電力のSoCを使い、フルパワーでゲームを動かす際にだけ高性能なCPU / GPUを動かす構成は考えられそうです。

The Verge のソースによれば、次世代 Xbox の発表と発売は2013年内の見込み。

(「STB版」の意義について補足。今回のうわさでは特に触れていませんが、STB製品ということは、消費者が家電店でみずから購入するより、地域のケーブルテレビプロバイダと契約の際に購入またはレンタルすることが前提と考えられます。

アップルの故スティーブ・ジョブズも、Apple TV がなかなか普及しない理由について問われた際、米国では地域ごとに多数のケーブルテレビプロバイダが存在してそれぞれ独自のSTBを提供しているため、テレビのためにさらにもうひとつの箱を付け加える「xx TV」は参入しづらいと語っていたことがあります。

今回のSTB版 次世代 Xbox は今のところ単なるうわさに過ぎませんが、マイクロソフトが米国のケーブルプロバイダに働きかけてSTBへの組み込みを進めるならば、料金は毎月のケーブルサービス(テレビやブロードバンド)に込みで支払うことで、初期費用が発生しないまたは少ない形態での提供になると考えられます。そういえばマイクロソフトは現行のXbox 360でも、毎月のXbox LIVE有料アカウントを多めに支払うことで本体は大幅に安く買える割賦販売を展開していました。)