インテル、クリエイティブ ZiiLABSの一部を5000万ドルで買収。GPU技術のライセンス取得

Ittousai
Ittousai , @Ittousai_ej
2012年11月22日, 午前 12:05 in 3dlabs
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DNP Intel gets cozy with Ziilabs for $50m
クリエイティブが SoC部門 ZiiLABS のGPU関連技術をインテルにライセンスし、ZiiLABS英国子会社の開発リソースを売却することで合意に達したと発表しました。金額はZiiLABSのGPU関連技術および特許のライセンスが2000万ドル、およびチップデザインを担当するZiiLABS英国子会社の「開発リソースおよび資産」が3000万ドルの計5000万ドル。取り引きは今四半期にも完了する見込み(2012年12月末まで)。
ZiiLABS は、かつてのGPUメーカー 3DLABS が2009年にクリエイティブ (シンガポール Creative Technology) に買収された後の名前。ZiiLABSになってからは、親のクリエイティブおよび他社製品向けに、ARM CPUコアと独自のメニーコア処理ユニット「StemCell メディアプロセッシングアレイ」を組み合わせたSoC製品 ZMSシリーズを開発・供給しています。

ZMSシリーズの特徴である StemCell (幹細胞)コンピューティングは、シンプルでプログラマブルなPE (プロセッシングエレメント) を多数搭載することで、メディアのエンコード・デコードや3Dグラフィックなどの高速な処理と、新フォーマットにも対応できる柔軟性の両立をうたう仕組みです。

具体的なSoC製品としては、今年発表された「100コア」プロセッサ ZMS-40など。中身はARM Cortex-A9コア x4と StemCell PE x 96基。H.264 High Profile のフルHD 3D動画デコードや OpenCL 対応とともに、柔軟性を活かして次世代動画規格 HEVC (いわゆるH.265)にも対応可能としています。

今回の取引では、インテルは「GPU関連技術および特許」のライセンスとZiiLABS の設計部隊の一部を取得するものの、企業としてのZiiLABSはクリエイティブ傘下に留まり、StemCell コンピューティング技術は今後もクリエイティブが保有しZMSチップの供給も継続するとしています。

インテルがライセンスを得るという「高性能GPUテクノロジー」が具体的にどの部分にあたるのかは明らかにされていませんが、インテルはモバイル向けAtom SoCの次世代プラットフォーム Bay Trail で、GPUをPowerVR SGXベースから自社製に切り替えると考えられています。

あまり採用製品を聞かない ZiiLABS ZMSプロセッサでしたが、PC向けグラフィックボードでは不人気だった PowerVRがモバイルの時代に大きなシェアを獲得したように、元3DLABSの技術もインテル製SoCの一部として普及するのかもしれません。

下の参考動画はZiiLABS ZMS-40 によるフルHD動画のリアルタイムフィルタ処理デモ。ノイズ低減などのフィルタをリアルタイムに適用することで視認性を向上させるとともに、エンコード時のファイルサイズを大きく低減でき、ビデオ会議システムなどに適した技術とされています。


 

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関連キーワード: 3dlabs, creative, gpu, intel, soc, ZiiLABS
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