元イーストマン・コダックの技術者で、「ベイヤー配列」の生みの親であるブライス・ベイヤー (Bryce Bayer)氏が、11月13日に83歳で亡くなった。ベイヤー氏がコダック在職中に考案し、1976年に特許を取得したベイヤー配列は、現在一般的なデジタルカメラのイメージセンサーの多くに採用されているカラーフィルター配列で、私たちが目にするほとんどのデジタル画像は、この技術の恩恵を受けている。ベイヤー配列は、赤・緑・青色のカラーフィルタをモザイク状に並べたもので、緑色に対し高い感度を持つ人間の視覚にならい、緑色のフィルタ数が赤色、青色のフィルタ数の2倍になっている。イメージセンサーが捉えた光はカラーフィルタを通して色分解され、デモザイク処理をかけることにより色情報を補完し、正確な色を再現したRGBのカラー画像が作り出される。

その他にも、デジタル画像の保存や補正、印刷といったデジタル写真の発展に貢献したベイヤー氏の功績は大きい。今度、デジカメで撮影した写真を見るときは、現在私たちが享受している技術を可能にしてくれたベイヤー氏に少し思いをはせてほしい。

(By James Trew 翻訳:日本映像翻訳アカデミー)