かつて世界トップの携帯電話販売会社だったノキアは1月24日 (現地時間)、2012年第4四半期の決算を発表した。2012年年度の業績は第1四半期からの損失を含め約30億ドルの損失となっているが、第4四半期ではついに約5億8570万ドルの営業利益をあげることに成功している。
Q4の大きな黒字の要因は、約3億3400万ドルの営業利益を生み出したノキアグループの通信会社ノキア・シーメンス・ネットワークスの通信インフラビジネスにある。その一方で、ノキアのデバイス部門の営業利益は約3億6700万ドル。ノキアが10日 (現地時間) に発表した決算見通しによると、Lumia 端末の出荷台数は440万台、Symbian スマートフォンは220万台であった。販売台数は前年より少ないものの、Lumia 920 のような、より利益率の高い携帯端末が収益に良い効果をもたらしている。しかし、米国では依然としてノキア端末の人気に火はつかず、30万から70万と販売台数を伸ばしたが、大ヒットしているとは言い難い。

良い面としては、ノキアは資金面で問題のないといっていい状態で2013年をスタートできることが挙げられる。端末のOSに Windows Phone を採用したノキアは、マイクロソフトからプラットフォームサポート費として四半期ごとに2億5000万ドルを受け取っている。同四半期もその支払いがされており、今年になって初めて手元資金が増加の傾向をみせ、昨年秋には46億ドルだった手元資金は58億USドルに増加した。また、経営資金の確保のため、同社は1世紀以上ぶりに無配とする方針を明らかにしている。


原文:Daniel Cooper 翻訳:日本映像翻訳アカデミー