Opera browser for Android beta hits Play store beta packing webkit horsepower

ノルウェー Opera Software ASA が、Android 用 Opera ブラウザ β版の提供を開始しました。Opera Mini でもなく Opera Mobile でもない Opera ベータは、html のレイアウトエンジンを独自の Presto から、オープンソースの WebKit に変更した初のバージョン。

エンジンが Safari や Chrome と同じ WebKit になっても Opera 独自の UI や機能は健在で、ネットワーク環境が悪い場合に使う「データ圧縮モード」、良く訪れるサイトをピン留めしてフォルダも作れる Speed Dial 、また地域やテーマにあわせてウェブ上のニュースヘッドラインを表示するパーソナライズドニュースフィード「ディスカバー」などを搭載します。

Opera では先月2月に、Opera ブラウザのアクティブユーザー数が全プラットフォーム合計で3億人を超えたことを発表するとともに、レンダリングエンジンを Opera 始まって以来の Presto から、他社と共通の WebKit に変更する方針を明らかにしていました。

その際の説明は:従来の Presto は軽く速く多数のプラットフォームで動き、また標準に準拠した優れたエンジンだった。しかし現実のウェブはそこまでオープンな場所ではなく、標準よりも特定のブラウザで動けばよいとするページが多いため、Opera は表示の互換性に大きなリソースを費やし続けることになった。エンジンを WebKitに切り替えることで、この互換性維持のためのリソースを革新と洗練に使うことができる。

Opera hits 300 million users, promptly moves to WebKit


WebKit の寡占を助長してしまい、オープンなウェブを目指す努力に逆行してしまうのではないか、との声に対しては]]:これまでのOperaには3億人のアクティブユーザーがいたにもかかわらず、結局ウェブ開発者は WebKit だけにあわせてきた。Opera はブラウザとして脱落したわけではなく、すでに WebKit へのパッチを提供するなど他社と同様にかかわっている。また互換性問題の解決と開発リソースの増加でさらに成長することで、Opera の勢力が向上し、標準に準拠したウェブを目指す動きに (やっと) 影響を与えられるようになるかもしれない。

さらに、オープンな標準を目指す動きについては、ウェブはたしかに完全にオープンではなく、ブラウザどうしの競争もあるが、しかしオープンの対極にある閉じたエコシステムである「Apps 」とのもっと深刻な競争をしている。Opera が互換性維持に割いてきたリソースを実際のユーザーエクスペリエンスのために使いもっと強くなれば、ウェブ vs ネイティブアプリという構図のなかでウェブ側に貢献でき、オープンなアプリケーション開発プラットフォームとしてのウェブにも利益がある、としていました。

WebKit で生まれ変わった Opera は、iOS にも提供される予定です。(とはいえ、Operaが言う「クローズドなエコシステム」の代表である iOSでは、WebKit 採用ブラウザなら配布を許されるわけではなく、アップルが提供する Safariよりも遅いコンポーネントを使うことが求められます。iOS版の Chrome と同様。)